StarkWare、超高速暗号化証明システム「Stwo」をオープンソース化

超高速暗号化証明システム「Stwo」がOSに

スタークネット(StarkNet)開発のスタークウェア(StarkWare)が、超高速暗号化証明システム「エストゥー(Stwo)」のオープンソース(OS)化を2月29日発表した。

なお同システムは、主要オープンソースライセンス(利用規約)であるアパッチ2.0(Apache2.0)にてオープンソース化されるとのこと。

「エストゥー」では、スタークネット上のビルダーやdApp(分散型アプリケーション)が、トランザクションの処理におけるレイテンシー(遅延)向上およびコスト削減が最適化され、これに伴いエンドユーザーのガス代(手数料)低下が可能になるとのこと。

さらに「エストゥー」は、昨年8月にオープンソース化が発表された暗号化証明システム「ストーンプルーバー(Stone Prover)」や、スタークウェアがスタークネットでのコントラクト開発に利用する為に開発しているプログラミング言語「カイロ(Cairo)」とも互換性があるという。

また同システムは、スタークウェアとポリゴンラボ(Polygon Lab)が共同開発した新たな証明システム「サークルスターク(Circle STARK)」を基盤に開発されているとのこと。

「サークルスターク」とは、今年2月に開発されたブロックチェーンのスケーリングの為の効率的なSTARK証明システムだ。同システムの利用によりロールアップがより効率化され、現行のSTARK証明より高速かつ安価なトランザクション処理が可能となっている。

なおスタークネットとは、zkロールアップ(zkRollup)を活用したイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューションだ。現在はスタークネット財団(Starknet Foundation)によって運営されている。

因みにスタークネット財団は220日、同ブロックチェーンの取引手数料(ガス代)の支払いやステーキングに利用できる他、ガバナンス投票へ参加する為のトークン「STRK」のエアドロップを実施した。

関連ニュース

参考:スタークウェア
images:iStocks/noLimit46

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した