サザビーズ、ビットコイン「Ordinals」のオークション入札開始

19点が出品

米オークションハウス大手のサザビーズ(Sotheby’s)が、ビットコイン「オーディナルズ(Ordinals)」のキュレーション・コレクションの入札を開始した。

「Natively Digital: An Ordinals Curated Sale」と呼ばれる同オークションでは、「オーディナルズ」のアーティストであるシュルーム・トシ(Shroom toshi)氏の作品、ジェネレイティブNFT、「オーディナルズ」ブランドの「タップルートウィザーズ(Taproot Wizards)」に関連するアイテムなど、19点が出品されている。

なお同オークションは、1月22日午後2時(米国東部時間)に終了となる。

ササビーズは昨年12月、「オーディナルズ」プロジェクトの作品に関する初のオークションを開催した。

同オークションでは、シュルーム・トシ氏がデザインした「ビットコインシュルームズ(BitcoinShrooms)」のコレクションが出品された。出品されたのは、キノコのようなキャラクターの「S」、王冠を被ったキャラクターの「SOVEREIGN INDIVIDUAL」、アボカドを模した「BIP39 SEED」の3点で、予想入札価格は、それぞれ約2万ドル~3万ドル(当時の価格で約290万円~440万円)とされていた。

サザビーズによれば、同オークションは終了時に450,850ドル(約6,543万円)の値を付け、3点の合計見積もり額の5倍を上回ったという。

「オーディナルズ」は、ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコルだ。2021年11月に実施されたアップグレードである「タップルート(Taproot)」を経て「オーディナルズ」は実現した。

「オーディナルズ」を利用したトークン規格は代替可能トークンのみならず、NFT(非代替性トークン)のための規格も存在している。

関連ニュース

参考:サザビーズ
images:iStock/AdrianHillman・LongQuattro

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した