FTX元CEOのSBF氏、刑事裁判の7つの容疑で有罪=報道

SBFが7つの罪で有罪

昨年11月に破綻した海外暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者で前CEOサム・バンクマンフリード(Samuel Bankman-Fried:SBF)氏が、FTX詐欺の裁判にて訴えられている7つの容疑で有罪となった。11月2日にニューヨークの陪審団による認定が下った。

判決日は2024年3月28日予定だ。SBF氏は最長で115年の懲役刑を受ける可能性がある。

ダミアン・ウィリアムズ(Damian Williams)連邦検事は「SBF氏は、アメリカ史上最大級の金融詐欺を行なった」と述べ、「この種の詐欺、この種の汚職は昔からあること。我慢の限界だ」とコメントしている。

またSBF氏の弁護人であるマーク・コーエン(Mark Cohen)氏によれば、SBF氏は陪審員団の決定を尊重するものの、告訴とは闘う姿勢とのことだ。

SBF被告は自身のヘッジファンドであるアラメダリサーチ(Alameda Research)で発生した負債を支払うため、FTXの顧客から数十億ドルを盗んだとして訴えられている。本人は詐欺罪について無罪を主張していた。

なお今回SBF氏が有罪となった7つの容疑は、FTXの顧客およびアラメダ・リサーチの貸し手に対する電信詐欺および電信詐欺の共謀、FTXの投資家に対する証券詐欺および商品詐欺の共謀、マネーロンダリングの共謀である。

ちなみにFTXの共同創設者であるゲイリー・ワン氏及びアラメダリサーチの元最高経営責任者であるキャロライン・エリソン(Caroline Ellison)氏は、FTX破綻に関連する罪を認め、捜査に協力。法廷でも裁判で検察側の証人としてSBF氏に関する様々な証言を行っている。

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デザイン:一本寿和
images:Reuters

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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