米検察当局、シルバーゲートによるFTXとアラメダとの取引を調査=情報筋

米検察当局、シルバーゲートのFTXらとの取引調査

ワシントン連邦検察が、倒産した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXおよびアラメダリサーチ(Alameda Research)とのシルバーゲートキャピタル(Silvergate Capital)による取引について調査している。

情報筋は「米司法省不正対策課の検察官が、暗号資産に特化した銀行シルバーゲートキャピタルの取引に関する犯罪調査を行っている」と伝えている。

FTXの破綻を受け、シルバーゲートに対する監視の目は厳しさを増している。

今週初めには、米国の超党派の上院議員団がシルバーゲートに書簡を送り、同社のリスク管理手法とFTX社との取引について詳細を求めた。

これについて司法省の広報担当者はコメントを控えた。またカリフォルニア州ラホーヤに本拠を置くシルバーゲートキャピタルは、ロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。

なおブルームバーグがこの犯罪捜査に関して最初に報じた。

まだシルバーゲートは不正行為で告発されておらず、調査は初期段階にあるという。

そしてシルバーゲートは告発されずに終わる可能性もあるようだ。ブルームバーグがこの問題に詳しい人物の発言を引用して伝えている。

犯罪捜査は、FTXの創設者であるサムバンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried:SBF)氏のビジネスに関連するアカウントをシルバーゲートがホストしていたことについて調査しているという。

今年1月に暗号資産に特化したシルバーゲートは、FTXの破綻にリスクを感じた投資家が、80億ドル以上の預金を引き揚げた後、第4四半期に10億ドルの純損失を計上した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。 
(Reporting by Chris Prentice in New York and Manya Saini in Bengaluru; Editing by Devika Syamnath and Leslie Adler)
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Suphachai-Panyacharoen・Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した