ユニスワップV3、ポルカドットパラチェーン「ムーンビーム」に展開へ

ユニスワップV3が「ムーンビーム」でローンチへ

大手DEX(分散型取引所)ユニスワップ V3(Uniswap V3)をポルカドット(Polkadot)のパラチェーン「ムーンビーム(moonbeam)」上に展開することが、ガバナンス投票によって5月17日に可決された。

ガバナンス投票は日本時間で5月12日に開始され、5月17日に終了。結果、ほとんどすべての票が賛成に投じられて可決することになった。

「ムーンビーム」は異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドット(Polkadot)のパラチェーンとして接続されているブロックチェーン。

「ムーンビーム」はポルカドットに接続したEVM互換のあるプラットフォームとして稼働している。その為、他のチェーンで使用されているユニスワップV3のスマートコントラクトをほとんど変更せずに「ムーンビーム」上にデプロイが可能だ。

ユニスワップV3を「ムーンビーム」上にローンチさせる投票は昨年5月にも実施され可決していたが、今日までユニスワップのスマートコントラクトが「ムーンビーム」上にデプロイされることはなかった。その後「ムーンビーム」上のユニスワップで採用予定だったブリッジプロトコル「Nomad」がエクスプロイトを受け、偶然にも被害を回避していた。

今回のガバナンス投票は、前回のガバナンス投票可決後に実施されていなかった「ムーンビーム」でのスマートコントラクトのデプロイを行うためのものである。今回の提案によると採用するブリッジプロトコルも前回の提案とは異なり、他のチェーンのユニスワップで採用されている「ワームホール(Wormhole)」に変更されている。

なおユニスワップV3は現在、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、オプティミズム(Optimism)、アービトラム(Arbitrum)、セロ(Celo)、BNBチェーン(BNB Chain)の6つのブロックチェーンで利用可能となっている。

また先月4月には、ポリゴンラボ(Polygon Labs)開発のイーサリアム(Ethereum)レイヤー2スケーリングネットワーク「ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)」上でのローンチを提案するガバナンス投票が可決されている。

関連ニュース

参考:Tally
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Chiemi-Kumitani

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した