インド版TikTok「Chingari」、アプトス(APT)へマルチチェーン対応へ

Chingariがアプトスへマルチチェーン対応へ

インド版TikTokとも呼ばれるインド発のショート動画投稿web3ソーシャルメディア「Chingari(チンガリ)」が、新興レイヤー1ブロックチェーン「アプトスネットワーク(Aptos Network)」へのマルチチェーン展開予定を2月8日発表した。2023年第2四半期(4~6月)にローンチ予定とのこと。

「チンガリ」は2020年6月にインド政府が「TikTok」を含む60種類の中国製アプリを禁止したことにより、同国で急成長したアプリだ。「チンガリ」のコミュニティメンバー数は230万人を超えているとのことで、DAU(1日当たりのアクティブユーザー数)は500万、MAU(ひと月あたりのアクティブユーザー数)は4,000万を擁しているという。

「チンガリ」は現在ソラナ(Solana)ブロックチェーンと連携しており、動画を投稿する度にインセンティブとして暗号資産ガリネットワーク:Gari Network:Gari(GARI:ガリ)が付与される。GARIは「チンガリ」の動画クリエイターへの投げ銭や限定コンテンツへのアクセスやライブストリーミングを行うためのステーキング、そしてガバナンストークンとしても利用されている。

また「アプトスネットワーク」は昨年10月にメインネットローンチしたL1ブロックチェーン。メタ(旧フェイスブック)のデジタル資産事業のディエム(Diem)の開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が開発を主導している。なお「アプトスネットワーク」の開発言語はディエムが開発した「Move(ムーヴ)」が採用されている。

現在GARIはソラナ上で発行されたSPL規格のトークンとなるが、「アプトスネットワーク」へ展開することでGARIは同ネットワーク上で発行されることになるだろう。

発表によると「アプトスネットワーク」展開を行っても、ソラナおよびSPLのサポートは引き続き行われるようだ。

なお「チンガリ」の「アプトスネットワーク」への展開についての詳細は、今後数週間以内に通知されるとのことだ。

「チンガリ」CEOのサミット・ゴーシュ(Sumit Ghosh)氏は「(チンガリを)アプトスブロックチェーン上に構築することで、インドのエコシステムにおける強力な基盤と事例への道が開かれます。技術的デューデリジェンスとアプトスブロックチェーンの評価を行った激しい数ヶ月後、我々は彼らを正当なパートナーとして選びました」とコメントしている。

関連ニュース

参考:アプトスガリネットワーク
デザイン:一本寿和

images:iStock/ivanmollov

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/7話題】ロビンフッドが米SECから強制措置の警告、JPYCが電算システムから資金調達など

ロビンフッドが米SECから強制措置の警告、暗号資産取引の提供で、米コインベースが集団訴訟に直面、未登録証券の販売と無認可ブローカー運営の指摘で、日本円ステーブルコイン「JPYC」、J-KISSで電算システムから資金調達、ビットコイン開発者にエドワード・スノーデンが警鐘鳴らす、プライバシー強化は急務、米ブロック、ビットコイン製品の粗利10%で毎月BTC購入へ、ムーンペイ、ペイパルアカウントで暗号資産の購入が可能に。米ユーザー向け、アーベ(AAVE)、v4開発に向け温度感チェック実施へ、アニモカがビットコインベースのプロジェクト展開へ、分散型プロトコル「OPAL」上で