マドンナ、ビープルとNFTコレクション「創造の母」発表

マドンナがビープルとNFTコレクションをリリース

米大物アーティストのマドンナ(Madonna)が、NFTコレクション「創造の母(Mother of Creation)」をリリースすることが5月10日分かった。

このNFTコレクションは、デジタルアーティストのビープル(Beeple)氏と1年にわたるコラボレーションによって創作されたものだ。

ビープルは、今までに販売された単一のNFT作品として最高額となる約78億円(販売当時約38,474ETH)の販売額を記録したアーティストだ。そのNFT作品「EVERYDAYS:THE FIRST 5,000 DAYS」は2021年3月にクリスティーズ(Christie’s)で販売された。

今回マドンナとビープルのコラボによって創作された「創造の母」は、「母性」をテーマにした3種類の各1個限定の動画によるNFTとなる。

これら3種類のNFTは、母性と植物をテーマにした「自然の母(Mother of Nature)」、母性と動物をテーマにした「進化の母(Mother of Evolution)」、母性と技術の進歩をテーマにした「テクノロジーの母(Mother of Technology)」がある。

なおこのNFTコレクションは5月11日から13日まで、NFTマーケットプレイスの「SuperRare(スーパーレア)」でチャリティーオークションとして出品される予定だ。

「創造の母」の公式サイトによると、オークションの収益金は3つの非営利団体に寄付される予定とのこと。「公益財団法人ボイス・オブ・チルドレン(the Voices of Children Foundation)」、「ナショナル・ベイルアウト(National Bail Out)」、「シティ・オブ・ジョイ(City of Joy)」の3団体となる。

またチャリティーの一環として、暗号資産(仮想通貨)決済プロパイダのムーンペイ(MoonPay)も30万ドル(約3,900万円)をこの3つの非営利団体に寄付する予定とのことだ。

マドンナによるNFT関連の活動としては、今年3月に180ETH(約564,000ドル、約6,900万円)で人気NFTコレクションの「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の#4988を購入したことが分かっている。その際にマドンナは、ムーンペイ(MoonPay)を通じてNFTを購入していた。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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マンガで解説「NFTとは何?」〜ザ・テクノロジー 2030 より

参考:マドンナNFTコレクション
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Petmal

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
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