米ビットワイズが分散型金融(DeFi)インデックスファンドを発表、カストディはアンカレッジ

米ビットワイズが分散型金融インデックスファンドを発表、カストディはアンカレッジ

世界最大の暗号資産(仮想通貨)インデックスファンドを運営するビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)が、ビットワイズ・ディファイ・クリプト・インデックスファンド(Bitwise DeFi Crypto Index Fund)のローンチを2月17日に発表した。このファンドのカストディはデジタル資産カストディの米アンカレッジが務める。

ビットワイズ・ディファイ・クリプト・インデックスファンドの組成銘柄と比率はUNI(25.14%)、AAVE(23.37%)、SNX(11.8%)、MKR(10.67%)、COMP(8.73%)、UMA(6.16%)、YFI(5.47%)、ZRX(5.07%)、LRC(3.6%)の9銘柄となっている。

ビットワイズ・ディファイ・クリプト・インデックスファンドが管理する顧客資産は、重要なリスクについてスクリーニングされ、時価総額で加重平均され、毎月リバランスされる。リバランスとは分散投資のポートフォリオを資産配布比率を初期の設定率へ調整すること。

ビットワイズは「分散型金融(DeFi)とは、取引、融資、利息口座などを可能にするデジタル、ピアツーピアの金融サービス技術の新興カテゴリーです。

レガシーな金融システムではなく、パブリックブロックチェーンとクリプトアセットを使用したDeFiは、従来のウォールストリートの仲介者らを排除することを目的としており、より迅速な運用、24時間365日の可用性、最小限度やペーパーワークなし、完全な透明性、監査可能性を促進する可能性を秘めています」と説明している。

ビットワイズ・アセット・マネジメントのチーフ・インベストメント・オフィサーを務めるマット・フーガン(Matt Hougan)氏は「2021年はDeFiの年です。DeFi市場の成長と活動は驚くべきものです。

現在、分散型取引所では月間300億ドル以上の取引量があり、自動融資プログラムでは2億ドルにも及ぶ個人向け融資が行われており、最近ではDeFi関連のコントラクトにロックされている資金の総額は400億ドルを超えました」とコメントしている。

このファンドの年間経費率は2.5%で、カストディ、税金、会計、管理手数料等の関連費用が含まれている。将来的には、このファンドはセカンダリーマーケットでの株式の公開取引の円滑化を図る可能性があるようだ。

編集部のコメント

ビットワイズ・ディファイ・クリプト・インデックスファンドのアドバイザーはフレームワークベンチャーズ(Framework Ventures)のマイケル・アンダーソン(Michael Anderson)、パラファイ・キャピタル(ParaFi Capital)のベン・フォーマン(Ben Forman)、エレクトリック・キャピタル(Electric Capital)のアヴィチャル・ガーグ(Avichal Garg)、ブロックチェーンキャピタル(Blockchain Capital)のアレクス・ラーセン(Aleks Larsen)、ディファイパルス(DeFi Pulse)のスコット・レウィス(Scott Lewis)となっています。

このファンドが誕生したことで、機関投資家らがDeFi銘柄に投資できる機会を生み出されるので、非常に良いことだと思います。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStocks/RamCreativ・LuckyStep48)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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