イオンがブロックチェーンで来歴保証された原料を使用した「掛ふとん」発売

イオンがブロックチェーンで来歴保証された原料を使用した「掛ふとん」発売

イオン株式会社がカナダのプラスチックバンク(Plastic Bank)社のブロックチェーン技術により原料の来歴が保証された掛ふとんを発売することを2月9日発表した。

この掛ふとんの中わたはフィリピン沿岸地域で回収されたペットボトルを原料にした再生ポリエステルを使用しているとのことだ。

プラスチックバンク社は、海洋プラスチックごみ問題にブロックチェーン技術を利用して取り組む企業だ。現在ハイチ、ブラジル、インドネシア、フィリピン、エジプトで事業を展開している。なお同社のプラットフォームにはIBM Blockchain Platformが利用されている。

プラスチックバンク社では現地人に海洋プラスチックごみを回収してもらい、その報酬を同社の収集所にてデジタルトークンで支払っている。そのトークンは食料品、調理用燃料、学校の授業料、健康保険などと交換ができるようになっている。また回収されたペットボトルなどのプラスチックごみから原料を作り出し、その原料がプラスチックごみを使用したものであることをプラスチックバンク社のブロックチェーンによって来歴の保証を行っている。

リリースによるとこの掛ふとん1枚あたりでペットボトル約40本分のプラスチック(PET)を使用しているとのこと。また製造工程において有害物質の分析試験により再生原料の安全性も確認をしているとのことだ。

イオンでは、2020年9月に「イオン プラスチック利用方針」を掲げ、持続可能なプラスチック利用に取り組んでおり、店舗・商品・サービスを通じて、全てのステークホルダーと脱炭素型および資源循環型社会の実現に向けた新たなライフスタイルの定着を推進しているとのことで、2050年にはCO2排出量ゼロの持続可能なプラスチック利用への完全転換を目指し、2030年までに使い捨てプラスチックの使用量を半減するためのさまざまな取り組みをスタートしているとのことだ。

編集部のコメント

あたらしい経済編集部がイオン広報担当者へ確認を行ったところ、今回の製品はプラスチックバンク社の回収したプラスチックごみを元にした原料を調達し、製品化されたものであるとのことで、今後もこの原料を元にした製品開発を進めていくと説明をしてくれました。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStocks/dalebor・LongQuattro)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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