【速報】ステイクテクノロジーズがバイナンスらから総額2.5億円資金調達、日本発のパブリックブロックチェーン開発を加速

ステイクテクノロジーズ、バイナンスらから総額約2.5億円資金調達

日本発のパブリックブロックチェーンであるプラズムネットワーク(Plasm Network)の開発をリードするステイクテクノロジーズ(Stake Technoloiges Pte Ltd)が、バイナンスラボ(Binance Labs)、ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)、パカ・ベンチャーズ(PAKA Ventures)、ロングハッシュベンチャーズ(LongHash Ventures)、デジタルファイナンスグループ(Digital Finance Group)から総額約2.5億円の資金調達を実施したことを2月8日に発表した。

なおバイナンスがポルカドット(Polkadot)エコシステムのプロジェクトに投資を行なうのは今回が初とのことだ。

プラズムネットワークはパブリックブロックチェーンの直面している大きな課題である相互運用性(インターオペラビリティ)と処理性能(スケーラビリティ)の解決を目指す日本発パブリックブロックチェーンだ。現在、ステイクテクノロジーズは暗号資産(仮想通貨)時価総額上位であり、異なるブロックチェーン同士を接続するポルカドットに接続することでこれらの問題の解決に取り組んでいる。

なおステイクテクノロジーズは今年1月に世界で初めてポルカドットのテストネット接続に成功し、過去にはポルカドットのエコシステム内で最多となる全6回の助成金を開発主体から獲得している。また昨年実施されたプラズムトークンを配布するロックドロップでは、当時価格で約65億円相当のイーサリアムがスマートコントラクトにロックするなどの実績を持っている。

今回の資金調達についてステイクテクノロジーズは「パブリックブロックチェーンという領域において残念ながら日本は大きな遅れをとっていると認識しております。次世代の中核技術となるパブリックブロックチェーンにおいてグローバルのトッププレイヤーを巻き込みながら、今後一層結果を出すべく今回の資金調達に至りました」とコメントしている。

ステイクテクノロジーズ株式会社及びそのシンガポール法人Stake Technoloiges Pte Ltdの代表を勤める渡辺創太氏に「あたらしい経済」は今回の調達に合わせて取材を実施。調達の背景や今後の展開について語ったインタビューはこちら日本から「世界に繋がる」パブリック・ブロックチェーンを。バイナンスをリード投資家に約2.5億円の資金調達したステイクテクノロジーズ渡辺創太氏インタビュー

投資家からのコメント

なお今回の調達に関してバイナンスラボズ投資責任者のWei Zhou氏は「私達はPlasm Networkのローンチからこれまでの成長をみて非常に感心をしています。PlasmはPolkadotのテストネットに最初の接続したブロックチェーンでありPolkdotのエコシステムにおける最も有望なプロジェクトの1つです。Plasmに投資を行い、サポートをしていくことでPolkadotエコシステムをサポートしコミットメントを行うことを示していきます」とコメントしている。

ハッシュキーキャピタルの投資戦略統括Ryan Chen氏は「Plasm NetworkはPolkadotエコシステムのリーディングDAppsハブです。私達はPlasmがPolkadotエコシステムにとって最も重要なコンポネントになると確信しています。PlasmはWeb3.0のビジョンを実現するコアプラットフォームです。Plasmチームとともにこの旅路を一緒できることを楽しみにしています」とコメントしている。

パカ・ベンチャーズのパートナーのMarvin Tong氏は「疑いの余地なく、Plasm NetworkとStake TechnologiesはPolkadot内で最も優れているプロジェクト/チームの1つです。2019年にSotaと出会った時に私達はWeb3.0の実現にむけてともに戦っていくチームメートだと感じました。Plasm Networkはフェアなトークン配布を実施し、素晴らしい開発者コミュニティーを持っておりDAppsがPlasmを介してPolkadot上に作られていくことに大きな可能性があります」とコメントしている。

ロングハッシュベンチャーズCEOのEmma Chui氏は「Plasmは私達が最初に投資しアクセラレーションプログラムに採択したPolkadotエコシステムのプロジェクトです。私達は引き続きPlasmをPolkadot上で最も使われるリーディングスマートコントラクト基盤にするべくサポートをしていきます」とコメントしている。

デジタルファイナンスグループのJames Wo氏は「PolkadotとPolkadotエコシステムへの投資を開始して以来、相互運用性がこのプロトコルの重要な強みであると考えてきました。非常に強力なチームとは別に、Plasmは重要な相互運用性の問題を解決し、PolkadotとEthereumの架け橋となり、このエコシステムに多くの実績のあるDAppsが作られていくでしょう。さらに、Plasmは一貫してプロダクトの品質を証明しており、Polkadotエコシステムにおいて特筆すべき結果を出しています。私たちは、Plasmのスケーラビリティ、互換性、ガバナンス機能により、Plasmが今後も際立ち、今後のPolkadotのパラチェーンとして機能すると信じています」とコメントしている。

関連記事 <日本から「世界に繋がる」パブリック・ブロックチェーンを。バイナンスをリード投資家に約2.5億円の資金調達したステイクテクノロジーズ渡辺創太氏インタビュー」>

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あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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