米資産運用会社グレースケール(Glayscale)がリップル(XRP)訴訟問題を受けXRP投資信託の廃止決定

グレースケールがリップル訴訟問題を受けXRP投資信託の廃止決定

米大手デジタル資産運用会社グレースケール・インベストメント(Glayscale Investiment)が、同社の金融商品のひとつであるXRP投資信託(Grayscale XRP Trust)を廃止することを1月13日に発表した。

プレスリリースによるとグレースケールはXRP投資信託廃止の理由を、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)がXRPを証券とみなす見解を示したことを受け、主要なデジタル資産プラットフォームがXRPの上場廃止を発表しており、その結果として今後XRPと米ドルを交換することが困難になると見込まれるためとしている。

XRP投資信託の廃止にあたり、グレースケールは同信託のXRPを清算し、その現金収入を株主に分配する予定とのこと。1月13日付のグレースケールの運用資産データではすでにXRP投資信託の欄が無くなっている。

なおグレースケールは1月5日にもビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ビットコインキャッシュ(BCH)・ライトコイン(LTC)・リップル(XRP)などの主要な暗号資産(仮想通貨)により構成される金融商品「DLCファンド(Digital Large Cap Fund)」からXRPを除外したことを発表している。その際の発表によると、同社はDLCファンドのポートフォリオからXRPを削除し、それらを売却して新たにビットコイン等を構成比率に従って買い増したとのことだ。

編集部のコメント

グレースケールは世界最大級の運用資産を持つデジタル資産運用会社です。同社は機関投資家や一般投資家に向けてデジタル資産で構成される投資信託の販売を行っています。同社の運用資産残高は2020年12月23日時点で160億ドル(約1兆6,500億円)を突破しています。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/artsstock・KrulUA)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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