テザーがブラジルの「メルカド・ビットコイン」へ20Mドル出資へ

ブラジルのオンチェーン金融サービス企業へ出資

米ドル建てステーブルコイン「USDT」発行企業のテザー(Tether)が、ブラジルのオンチェーン金融サービス企業メルカド・ビットコイン(Mercado Bitcoin)の戦略的資金調達ラウンドへ2,000万ドル(約32.5億円)を投資すると7月7日に発表した。

メルカド・ビットコインは、2013年に暗号資産(仮想通貨)取引所として設立された企業だ。現在は、トークン化投資商品や信用・融資、ステーブルコインを活用した決済、銀行インフラ、クロスボーダー金融サービスなどを提供する、規制下のフルスタック型オンチェーン金融サービスプラットフォームへ事業を拡大している。

今回のラウンドで調達する資金は、決済インフラの拡大や個人・機関投資家向けトークン化投資商品の拡充、融資・信用事業の成長、オンチェーン資本市場の推進、戦略的提携および国際展開などに充てられる予定だ。

テザーによると、今回の投資はラテンアメリカにおけるオンチェーン金融インフラの拡大を支援する戦略の一環だという。同社は近年、ステーブルコインの発行に加え、実社会で利用される金融インフラを構築する企業への投資も進めている。

またテザーは、ブラジルについて、デジタル資産の普及や規制整備が進み、金融イノベーションが活発な市場であると説明。今回の投資を、高成長市場における金融インフラ構築を支援する取り組みと位置付けている。

なおメルカド・ビットコインは現在、約450万人のユーザーにサービスを提供している。また20億レアル(約627.8億円)超のトークン化資産を発行し、ブラジルおよび欧州で10件超のライセンスを保有しているという。ブラジル中央銀行(Banco Central do Brasil)の決済機関ライセンスに加え、ブローカーディーラー機能や証券化プラットフォーム、資産運用機能なども同社は備えているとのこと。

テザーCEOのパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は、メルカド・ビットコインについて、「世界で最もダイナミックな金融市場の一つで、数百万人のユーザーにサービスを提供する規制対象のフルスタック・オンチェーン金融プラットフォームだ」と説明。また、戦略的パートナーおよび投資家として、同社の次の成長段階を支援していくと同氏は述べた。

 

参考:テザー
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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