カルシとアークインベストが連携、予測市場の機関投資家活用を検証へ

KalshiとARK Investment連携

米予測市場プラットフォーム提供のカルシ(Kalshi)が、米資産運用会社アークインベスト(ARK Investment)との連携を3月27日に発表した。

今回の連携では、アークインベストが予測市場を機関投資家向けの分析材料とリスク管理手段として活用できるかを検証するとのこと。同社はこの取り組みを通じて、金融分野における予測市場の主な3つの用途を想定しているという。

第1に、予測市場をファンダメンタル分析や定量分析に加える市場ベースの調査シグナルとしての活用を想定しているとのこと。

第2に、生産量や納入件数、規制承認、技術上のマイルストーンといった主要業績指標に連動する市場を、将来の業績に対する期待をリアルタイムで示す手段として用いるという。

第3に、投資家は企業固有の出来事からマクロ経済やセクター全体のリスクまで、保有資産に影響を与える個別事象に対し、イベント市場を用いたヘッジを検討できるという。

カルシでは、非農業部門労働生産性や米国の財政赤字対GDP比を追跡する市場が既に稼働しているとのこと。アークインベストは、こうした市場シグナルを自社の調査工程とポートフォリオ戦略にどのように組み込めるかを見極める方針だ。

なおカルシは3月24日、市場の健全性強化に向けて、政治家候補やアスリートらを対象とする事前スクリーニング機能と通報機能の導入を発表した。カルシはスポーツ市場についても、大学・プロ分野の関係者による取引を未然に防ぐ体制整備を進めるとしている。

また同月23日、アダム・シフ(Adam Schiff)上院議員とジョン・カーティス(John Curtis)上院議員が、米商品先物取引委員会(CFTC)登録事業者による、スポーツベットやカジノ型ゲームに類する予測契約の上場を禁じる超党派法案を提出した。

さらに同月19日には、カルシが進行中の資金調達ラウンドで10億ドル(当時約1,593億円)超を調達し、企業評価額が220億ドル(約3.5兆円)に達する見通しだと、「ウォールストリートジャーナル(WSJ)」が報じた。 

参考:カルシ
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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