セブン銀行・電通らと販促PoCへ
NFTマーケティング支援のスシトップマーケティング(SUSHI TOP MARKETING)が、セブン銀行、セブン・カードサービス、電通グループと共同で、ATMと店舗購買データをNFTでつなぐ次世代マーケティングモデルの概念実証(PoC)を開始した。これに伴い、3月16日よりデジタルラリー「集めよう!森の戦士ボノロンデジタルラリー!」が実施されている。
この取り組みは、ATMでの行動データと店舗での購買データを、AI-OCR(人工知能光学文字認識)とNFTを用いて連携することで、リアルとデジタルを横断した販促モデルの有効性を検証するもの。レシートを起点とした購買データを分析し、メーカーの販促施策だけでなく、地域回遊や観光連動などへの応用も見据えられている。
スシトップとセブン銀行は2025年9月より、NFTを活用した企業向けマーケティングソリューションの開発・推進を目的に業務提携を開始した。これまでに、セブン銀行ATMにおける交通系電子マネーのチャージに伴うNFT配布の取り組みに同社の技術が提供されている。
今回のPoCでは、全国約150万店舗以上で利用できる電子マネー「nanaco」と、全国に展開するセブン銀行ATMの生活者接点を組み合わせることで、新たな販促モデルを構築した。具体的には、ATMでのnanacoチャージと、セブン-イレブン店舗でのnanaco決済という行動をNFT技術でシームレスに接続する仕組みとなっている。
この取り組みにおいて、スシトップは主に2つの技術を提供している。まず、セブン銀行ATMを起点としたNFT配布技術だ。
ATMでnanacoチャージなどの取引を行うとQRコード付きレシートが発行され、そのQRコードからNFTを取得できる仕組みとなっている。これにより、ATMという生活動線上の接点を販促メディアとして活用し、購買行動につなげることが可能になるという。
またスシトップは、独自のAI-OCR技術「SUSHI TOP OCR」も提供している。この技術は、ユーザーがアップロードしたレシート画像を解析し、対象商品の購入や金額、決済手段などを自動判定するものだ。判定結果に応じてNFTを自動発行できるほか、条件に応じたNFTの出し分けにも対応する。さらに、画像生成AIなどによるレシート偽造や同一レシートの再提出といった不正利用の検知も行うほか、店舗別や時間帯別などの購買データを蓄積・分析する機能も備える。
これらの技術により、ユーザーの「体験、購買、NFT取得」という一連の行動をデジタル上で記録し、施策効果の可視化やLTV(顧客生涯価値)を高めるマーケティング施策への活用が可能になるとのことだ。
今回のキャンペーンでスシトップらは、セブン銀行ATMと店舗での購買体験を通じて、絵本キャラクター「森の戦士ボノロン」の限定NFTスタンプを集めるデジタルスタンプラリーを実施する。具体的には、セブン銀行ATMで電子マネーnanacoをチャージすると1種類のNFTスタンプが、セブン-イレブン店舗でnanacoを使って対象商品を購入すると別のNFTスタンプが付与される。2種類のNFTスタンプを集めたユーザーには、先着でデジタルギフト券が進呈される。
このキャンペーンの実施エリアは、全国のセブン銀行ATMおよび全国のセブンイレブン店舗となっている。
スシトップは、NFT配布サービス「NFT top shot」や、音でNFTを配信するソリューション「AUDIO TOKEN DISTRIBUTOR」、複数ウォレットを紐づけNFTを管理できる「SUSHI TOPマイアプリ」等を開発し販売する企業。2024年10月には新たにセブン銀行から5,000万円の新規投資を受けたことを発表している。
参考:発表
画像:PIXTA