エーオン、ステーブルコインで保険料決済を実証。コインベースとパクソス参加で

ステーブルコインで保険料決済を実証

世界的な保険ブローカーであるエーオン(Aon)が、ステーブルコインを用いた保険料支払いの実証実施を3月9日に発表した。主要なグローバル保険ブローカーによるステーブルコイン建て保険料決済の実証は、今回が初めての事例だという。

エーオンは、企業向け保険仲介やリスクコンサルティングを手掛ける世界的な保険ブローカーだ。120以上の国と地域で事業を展開している。

同取り組みは、米ドル建てステーブルコインを用いた概念実証(PoC)として実施された。エーオンによると、保険業務における資金移動の効率化に向け、ステーブルコイン技術が資金決済をどのように支援できるかを検証する目的で行われたという。

今回の実証は、エーオンのデジタル資産部門が主導し、同社の顧客でもあるコインベース(Coinbase)とパクソス(Paxos)と共同で実施された。両社の保険プログラムに関する保険料支払いが、複数のブロックチェーンネットワークを利用して決済されたという。

具体的には、イーサリアム(Ethereum)上の「USDC」と、ソラナ(Solana)上の「PYUSD」といった米ドル連動型ステーブルコインが利用された。これにより異なるステーブルコインやブロックチェーンをまたぐ柔軟な決済の可能性を示したとのこと。

今回の取り組みは、エーオンがこれまで提供してきたデジタル資産リスク助言の知見を自社業務へ応用したものだという。

同社によると、2025年に米国で成立した「ジーニアス法(GENIUS Act)」によりステーブルコインに関する連邦レベルの枠組みが整備されたことも、今回の概念実証の実施を支えたとしている。

エーオンは今後、規制要件やガバナンス体制に沿いながら、ステーブルコイン決済が保険サービスへどのように統合できるかを引き続き検証していく方針だ。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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