ユニスワップ、新プロトコル「CCA」を公開。新トークンの流動性形成を支援

ユニスワップが新トークンの流動性形成を支援へ

分散型取引所(DEX)ユニスワップ(Uniswap)が、新規トークンの価格形成と流動性供給をオンチェーンで実施するプロトコル「コンティニュアス・クリアリング・オークション(Continuous Clearing Auctions:CCA)」を11月13日に発表した。

ユニスワップによると、新規トークンの販売や上場前後の流動性形成はこれまで一部投資家の私的な交渉で進むことが多く、市場価格が不透明になりやすいという課題があった。CCAは、オンチェーンでの公開入札と段階的な価格発見を採用する仕組みだ。これにより同課題の解決を目指す。

CCAはユニスワップv4上で新しく発行されたトークンや低流動性トークンの発行時に利用できるのが特徴だ。オークション終了後に調達資金が自動的にv4プールに提供される仕組みとなっている。

プロジェクトはトークンの販売量、開始価格、オークション期間を設定でき、ユーザーは最大購入価格を指定して入札する。価格はブロックごとに算出され成立した価格で全オークション参加者に割り当てられる。

CCAの最初の導入事例はアズテック(Aztec)で、ゼロ知識証明による匿名性と検証性を両立した「ZKパスポート(ZK Passport)」モジュールもオプション提供されるという。

ユニスワップは今回のCCAを、プロジェクトのローンチツール群の第一弾として位置付けており、今後さらに追加モジュールを公開する予定とのことだ。

ちなみにユニスワップは11月10日に、プロトコル手数料の導入とUNIトークンの焼却を行う包括的提案「ユニフィケーション(UNIfication)」を発表している。同提案ではこれまで全額が流動性提供者(LP)に分配されていた取引手数料の一部をプロトコル側が徴収し、UNIのバーンに充てる仕組みへの移行が示された。

参考:ユニスワップ
画像:iStocks/Yellow-duck

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あたらしい経済 編集部

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