ファイアブロックス、シンガポールガルフ銀行をデジタル資産基盤提供でサポート

ファイアブロックスがシンガポールガルフ銀行をサポート

デジタル資産インフラストラクチャプロバイダー大手の米ファイアブロックス(Fireblocks)が、同社の技術基盤を活用し、シンガポールガルフ銀行(Singapore Gulf Bank:SGB)の財務管理とデジタル資産保管をサポートすると11月4日に発表した。

SGBは、シンガポールの投資会社ホワンポア・グループ(Whampoa Group)とバーレーンの政府系ファンド「ムムタラカット(Mumtalakat)」が設立したデジタル銀行だ。同銀行は、法定通貨とデジタル資産を一体的に管理できる法人向け金融サービスを提供している。

ファイアブロックスのデジタル資産インフラ統合によりSGBは、日次の財務運用や複数口座間での資金最適化、デジタル資産のカストディなどが、ファイアブロックスの自動化されたワークフロー上で実行できるようになるという。今後は法定通貨と暗号資産(仮想通貨)の入出金やステーブルコイン発行などの業務にも同基盤を拡張していく計画としている。

また同行はファイアブロックス提供の「ファイアブロックス・ネットワーク(Fireblocks Network)」にもアクセス可能となる。これによりSGBの顧客は同行のサービスを通じて、他の金融機関や取引所とのデジタル資産の送受信が行えるようになる。同ネットワークには2,400以上の金融機関・取引事業者が参加しており、カストディや決済、送金などを一つの接続経路で実行できる仕組みが提供されている。

ファイアブロックスはこれまでにも米BNYメロン(BNY Mellon)、リボリュート(Revolut)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)などの企業にカストディおよび決済インフラを提供しており、今回の提携は、中東およびアジア市場におけるデジタル資産銀行サービス拡大の一環とみられる。

なおファイアブロックスは先月23日、開発者向けオンチェーン基盤を提供するダイナミック(Dynamic)を買収したことを発表している。なお買収額は非公表とのこと。

 

参考:ファイアブロックス
画像:iStocks/BlackSalmon

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あたらしい経済 編集部

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