ウエスタンユニオン、ソラナ上で米ドル建てステーブルコイン「USDPT」発行へ。2026年前半に提供開始

ソラナ上のステーブルコイン市場が拡大

米大手送金企業ウエスタンユニオン(Western Union)が、米ドル建てステーブルコイン「USDPT(U.S. Dollar Payment Token)」および「デジタル・アセット・ネットワーク(Digital Asset Network)」の導入計画を10月28日に発表した。

USDPTは、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で発行されるステーブルコインで、暗号資産(仮想通貨)カストディ企業アンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)が発行を担う予定だ。より安全かつ低コストでの越境送金を可能にすることを目的としている。

ウエスタンユニオンは同トークンを、顧客、代理店、パートナー間での新たな送金手段として活用し、同社の資金管理業務(トレジャリー)にも利用するという。

また同社が構築予定の「デジタル・アセット・ネットワーク」は法定通貨とデジタル資産をつなぐ役割を担うとのこと。ウォレット事業者との連携によりデジタル資産を現金に交換する「キャッシュオフランプ」機能の提供を目指すという。

USDPTは2026年前半の提供開始を予定している。ウエスタンユニオンが提携する暗号資産取引所を通じて取得・利用できるようになる見込みだ。

ソラナ上のステーブルコイン市場は拡大を続けている。調査会社アルテミス(Artemis)のデータによると、2025年8月1日時点で総供給額は150億ドル(約2兆2,500億円)を突破し、過去1年間で400%以上の成長を記録した。USDTやUSDCに加えてUSD1が加わったことで、ソラナの流動性基盤はいっそう強固になったと見られる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した