レーザーデジタル運用ファンド、セイ上でトークン化。RWAプラットフォームKAIOがインフラ提供へ

カイオがオンチェーンRWA展開を拡大

レーザーデジタル(Laser Digital)が運用する「レーザーカーリーファンド(Laser Carry Fund:LCF)」が、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」上でトークン化された。10月22日にカイオ(KAIO)が発表した。レーザーデジタルは野村ホールディングスのスイス子会社でデジタル資産事業を行う企業。

LCFはレーザーデジタルが運用する分離型ポートフォリオ会社「レーザーデジタルファンズ(Laser Digital Funds SPC)」に属するファンドだ。このファンドはデジタル資産市場における金利差の歪みやステーキングによる利回りを組み合わせ、価格変動の影響を抑えながら安定的な収益を目指す戦略を採用しているのが特徴だ。

今回の取り組みでは、カイオがセイ上でレーザーデジタルのファンドをトークン化するためのインフラを提供したという。なお同ファンドは今年1月に機関投資家向けにローンチされている。今回のセイでのオンチェーン展開により、高速なファイナリティとスケーラブルな設計を活用して、投資家のアクセス性と運用効率の向上を目指すとのこと。

カイオは、ブラックロック(BlackRock)やブレバン・ハワード(Brevan Howard)などの機関投資家ファンドをトークン化し、コンプライアンスに準拠した形でオンチェーン上に提供するRWAプラットフォームを展開している企業である。

同社は今月8日にも、セイ上でブラックロック運用の「ブラックロックICS米ドル流動性ファンド」やブレバン・ハワードの「マスターファンド」をトークン化したRWAファンドをローンチしている。今回のレーザーデジタルとの連携はそれに続く動きとなる。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/berya113

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あたらしい経済 編集部

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