米ライオングループHD、保有していたスイ(SUI)を全額ハイパーリキッド(HYPE)へ転換完了

LGHLがSUIを全額HYPEへ転換完了

米ナスダック上場企業のライオングループホールディング(Lion Group Holding Ltd.:LGHL)が、保有していた暗号資産スイ(SUI)の全額をハイパーリキッド(HYPE)へ転換したと9月11日に発表した。

今回の転換は、米暗号資産(仮想通貨)カストディ(保管)企業ビットゴートラスト(BitGo Trust Company)を通じて実行されたとのこと。9月10日時点のLGHLの財務保有状況は、ハイパーリキッド19万4,726HYPE、ソラナ(SOL)6,707SOLとなっている。

LGHLは、SUIおよびSOLの全額をHYPEへ変換する計画を9月8日に発表していた。同社は今後、SOLの保有分についても順次HYPEへ再配分する方針だ。この動きの背景に、ビットゴートラストが米国で機関投資家向けにHYPEのカストディソリューションを開始したことを挙げていた。

HYPEは、DEX(分散型取引所)およびその基盤となるレイヤー1ブロックチェーン「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」のネイティブトークンだ。同チェーンは完全オンチェーンの無期限先物とスポット注文帳を含み、毎秒約20万件の注文をサポートする「ハイパーコア(HyperCore)」と、汎用スマートコントラクトプラットフォーム「ハイパーEVM(HyperEVM)」で構成されている。

なおLGHLは、米ナスダック(Nasdaq)上場の金融デリバティブ取引を扱う証券会社。同社は今年6月、HYPEの財務戦略およびオンチェーン事業を立ち上げるとして、米投資会社ATWパートナーズ(ATW Partners)から6億ドル(当時約872億円)のファシリティ(資金調達枠)を確保したと発表していた。

参考:LGHL
画像:iStocks/NeoLeo・ustinroque

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した