米医薬品流通ウェルジスティクスヘルス、「XRPL」活用の薬局向け決済システム導入へ

Wellgistics HealthがXRPL採用

米医薬品流通企業ウェルジスティクスヘルス(Wellgistics Health)が、分散型レイヤー1ブロックチェーン「XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)」を活用した薬局向け決済システムを導入すると8月13日に発表した。

独立系薬局が処方薬分野でブロックチェーン基盤の決済にアクセスできるのは初とのこと。薬局は同システムを通じて、数秒での即時決済、銀行やクレジットカード手数料の削減、24時間365日の利用、キャッシュフローの改善、リアルタイムでの追跡と透明性の確保、仲介者を介さない直接取引を行えるという。

またウェルジスティクスヘルスは、全米で6,500以上の独立系薬局と200以上の製造業者を取引先としているため、同決済システムを迅速かつ大規模に展開できる体制を整えているとのことだ。

同決済システムは、医療分野向けERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システム「アールエックスイーアールピー(RxERP)」と連携して運用されるとのこと。この連携により同決済システムでは、リアルタイムで暗号化された規制準拠の決済処理を提供可能になるという。

また規制面では、医療および金融規制基準を満たすよう設計されており、医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)やマネーロンダリング防止(AML)の要件に準拠しているとのこと。

薬局向けの展開に続き、今後同決済システムを製薬メーカーによる参加も進め、オンチェーンによる直接取引機能を拡大する計画とされている。

さらに同決済システムを地域薬局や処方医師と連携し、製薬メーカー主導のDTP(Direct-to-Patient:患者への直接配送)プログラムの導入を目指しているとのことだ。

またウェルジスティクスヘルスは5月8日、暗号資産エックスアールピー(XRP)の財務資産(トレジャリー)採用に向け、5,000万ドル(約73億円)の資金調達枠を確保したと発表した。

参考:ウェルジスティクスヘルス
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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