Truth Social Bitcoin ETFとGrayscale Solana Trustの審査期間延長
米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)提出の「トゥルース・ソーシャル・ビットコイン・ETF(Truth Social Bitcoin ETF)」と、「グレースケール・ソラナ・トラスト(Grayscale Solana Trust)」の上場申請に関して、それぞれの規則変更案に対する審査期間を延長すると7月28日に発表した。
「Truth Social Bitcoin ETF」は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のSNS「トゥルースソーシャル(Truth Social)」に関連する投資信託。同ETF(上場投資信託)は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物価格に基づいており、米フロリダ州拠点の資産運用会社ヨークビルアメリカデジタル(Yorkville America Digital)が運営(スポンサー)を務める予定とされている。
「Truth Social Bitcoin ETF」については、NYSEアーカが6月3日にSECへ規則変更案「19b-4申請書(Form 19b-4)」を提出し、6月20日付で連邦官報に公告された。
SECは、連邦官報に掲載された公告日から45日以内、すなわち8月4日までに同規則変更案を承認・却下、または却下の是非を判断するための審査手続きを開始する必要があった。
しかし、SECはさらに検討時間を要すると判断し、新たな判断期限を9月18日に延長した。今後、同ETFの承認・却下、あるいは審査手続きを開始するかどうかを決定するとのこと。
一方、「Grayscale Solana Trust」については、NYSEアーカが1月24日に規則変更案「19b-4申請書」を提出し、2月4日には修正案を再提出した。修正後の規則変更案は、2月12日に連邦官報に公告され、一般からのコメント募集が行われた。
なお「Grayscale Solana Trust」は、米資産運用会社グレースケール(Grayscale)が運用する暗号資産ソラナ(SOL)の現物価格に基づくETFである。
SECは3月11日、同規則変更案に対する審査期間の延長を決定し、5月13日には正式に審査手続きを開始した。
SECは、連邦官報に掲載された公告日から180日以内、すなわち8月11日までに最終判断を下す必要があったが、審査期限を60日間延長。新たな判断期限は10月10日とされており、SECは引き続き規則変更案の検討を行う方針である。
「19b-4申請書」とは、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を経た後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常は「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」が承認される。
参考:Truth Social Bitcoin ETF・Grayscale Solana ETF
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