ポリマーケットが米国市場に再参入へ、米認可のデリバティブ取引所QCEX買収で

ポリマーケットが米国市場に再参入へ

分散型予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」が、米国市場へ再参入する。

ポリマーケット運営会社は7月21日、米CFTC(商品先物取引委員会)認可のデリバティブ取引所QCXおよびクリアリングハウス(清算機関)のQCクリアリング(QC Clearing)の持株会社(総称してQCEX)を1億1,200万ドル(約165億円)で買収したことを発表。これにより米国ユーザーは近日中に、米国の規制に準拠したポリマーケットへのアクセスが可能になるとのことだ。

現在ポリマーケットは米国向けのプラットフォームローンチに向けて準備を進めているという。現在は同プラットフォームの最新情報が受け取れるウェイトリストが公開されている。なお登録には米国の電話番号が必要だ。

ポリマーケットは2022年、CFTCより「未登録のデリバティブ取引プラットフォーム」として、罰金140万ドルを課された他、米国からのアクセスが遮断されていた。

その後2024年の米大統領選の結果予想でポリマーケットの利用者数は急増。これと同時に米捜査当局は、ポリマーケットが2022年の和解案に違反し米国ユーザーからの取引を受け入れていたかを調査していた。

そして今年7月初めには、ポリマーケットが米司法省(DOJ)およびCFTCからの調査が終了したとの正式通知を受けたと、関係者からの情報として「ブルームバーグ(Bloomberg)」が報じていた。今回の米国市場再参入の発表はこの報道に続くものとなった。

参考:ポリマーケットブルームバーグ
画像:iStocks/LuckyStep48

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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