メルカドビットコイン、「XRPL」上で2億ドル規模のRWAトークン化計画

Mercado BitcoinがRWAをXRPLでトークン化へ

ラテンアメリカ最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所メルカドビットコイン(Mercado Bitcoin)が、分散型レイヤー1ブロックチェーンであるXRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)上で、現実資産(Real World Assets:RWA)のトークン化を計画している。XRPレジャーの主要な開発貢献企業である米リップル(Ripple)社が7月4日に発表した。

メルカドビットコインは、債券や株式を含む2億ドル(約288.7億円)超の許可型RWAを、XRPL上でトークン化する予定とのこと。これはラテンアメリカの企業による取り組みとして最大規模だという。

リップル社および米大手コンサルのボストンコンサルティンググループ(Boston Consulting Group:BCG)が公表した今年度の報告書によれば、RWAのトークン化市場は2025年の約0.6兆ドル(約86.5兆円)から2033年には約19兆ドル(約2,742兆円)にまで拡大すると予測されているという。この成長は、機関投資家によるRWAの導入とデジタルインフラの進展によって促進されると説明されている。

なおメルカドビットコインとリップル社による提携は、2024年10月3日に発表されている。

メルカドビットコインはこの提携により、リップル社が提供するブロックチェーンを活用した国際送金ソリューション「リップルペイメント(Ripple Payments)」を採用している。「リップルペイメント」を通じてメルカドビットコインは、ブラジルとポルトガル間の社内財務フローを効率化しているという。なお同ソリューションを採用したのは、ブラジル国内でメルカドビットコインが初とのこと。

「リップルペイメント」は、企業が24時間365日世界中で迅速に資金移動できる国際送金ソリューションである。同ソリューションは数分以内の決済も可能だという。メルカドビットコインは、現時点では同サービスを顧客向けには提供せず、機関投資家向けに限定して活用しているとのこと。同社はこの発表の際、将来的には法人および個人顧客に向けた国際送金もサポートする予定としていた。

参考:リップル社
画像:iStocks/Dmytro-Varavin

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した