ストラテジーがビットコイン追加購入、総保有数59万7,325BTCに

ストラテジーがBTC追加購入

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業ストラテジー(Strategy)が、BTCの追加購入を6月30日に発表した。

ストラテジーは、6月23日から6月29日までの期間に4,980BTCを現金約5億3,190万ドル(約765億円)で購入。手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約10万6,801ドル(約1,541万円)となっている。

発表によるとストラテジーは6月29日時点で、合計約59万7,325BTCを保有しているという。手数料と経費を含む取得額は約424億ドル(約6兆1,164億円)となっており、1BTCあたりの取得額は7万982ドル(約1,023万円)とのこと。

なお記事執筆時点のBTC価格は約10万7,171ドル(約1,541万円)となっている(7月1日8:30 コインマーケットキャップ調べ)。

また2025年累計のストラテジーのBTC利回りは、19.7%を達成したという。

なお前回ストラテジーがBTCの追加購入を報告したのは6月23日。同社は6月16日から6月22日までの期間に、245BTCを現金約2,600万ドル(当時約38.3億円)で購入していた。

SECに提出された書類「Form 8-K」によれば、今回のBTC購入に充てられた資金は、優先株および普通株のATMプログラムを通じて調達されたものである。

同書類によると、Common ATM(クラスA普通株:MSTR)、STRK ATM(シリーズAパーペチュアルストライク優先株:STRK、年利8.00%)およびSTRF ATM(シリーズAパーペチュアルストライフ優先株:STRF、年利10.00%)の3つのATMプログラムを通じて、合計で約5億7,810万ドル(約831億円)の資金が調達されたとのこと。

内訳としては、まずCommon ATMでは1,354,500株の売却により約5億1,950万ドル(約747億円)が調達された。このプログラムの最大調達枠は210億ドル(約3兆円)に設定されており、6月29日時点で約181億ドル(約2.6兆円)相当のMSTR株が発行および売却可能な状態で残されている。

また、STRK ATMでは276,071株の売却により約2億7,600万ドル(約397億円)、STRF ATMでは284,225株の売却により約2億8,400万ドル(約408億円)がそれぞれ調達された。なお6月29日時点で、STRK ATMには約205億ドル(約2.9兆円)、STRF ATMには約19億ドル(約2,730億円)相当の発行および売却可能な株式が残されている。

なおATMプログラムとは、企業が市場価格に応じて柔軟に株式や優先株を発行し、効率的に資金を調達する仕組みだ。

参考:ストラテジー
画像:iStocks/Nature

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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