アジャイルメディア・ネットワークが「暗号資産投資事業」開始へ
インターネット広告業を展開する東証グロース上場企業のアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)が、新事業として暗号資産(仮想通貨)投資事業を開始する方針を6月26日に発表した。
今回AMNは、正式に暗号資産投資事業を開始するにあたり、新株予約権による資金調達の使途の項目に「暗号資産の購入」を追加。使途項目のひとつである「M&A及び新規事業投資」の一部資金を「暗号資産の購入」へと充当することを同日開催の取締役会で決議したとのこと。
なおこの発表をうけ、翌27日9:24にAMNの株価は年初来高値となる163円を記録した。なお前日終値は127円だった。
発表によると暗号資産購入の支出予定金額は5億円。「M&A及び新規事業投資」への充当金はその5億円を減額した13億7,300万円に変更されている。暗号資産購入の予定時期は2025年6月から2029年10月と記されている。また暗号資産を売却した後の資金の使途については、「M&A及び新規事業投資」に充当する予定だという。
AMNは今回の調達資金の使途変更について、「中長期的な企業価値の向上を目指す中で、新規事業の創出に資する手段として暗号資産(主にビットコイン)への投資を位置づけたことによるもの」と述べている。
また「暗号資産を活用したマーケティング、ファンビジネス、IP展開など、今後の事業領域において実証的な取り組みを進めるための基盤として、ビットコインの保有は有効な手段となる」とし、「暗号資産の運用を通じて得られる知見は、将来的な事業展開における意思決定の質を高めるとともに、デジタル資産を活用した新規事業モデルの構築に直結するもの」とAMNは説明している。
AMNは4月9日、暗号資産投資事業を新たな事業とするために、試験的に1,000万円のビットコインを購入することを発表。購入にあたり外部アドバイザーを月額15万円で1名導入するとしていた。
その後同社は同月25日、1,000万円で0.72583046 BTCを購入。平均取得単価1,377万7,322円だった。
参考:アジャイルメディア・ネットワーク・ヤフーファイナンス
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