香港ファミリーオフィスVMSが初の暗号資産投資へ、DeFiヘッジファンドに最大1,000万ドル配分=報道

香港VMSが暗号資産投資に1,000万ドルを充当へ

香港の富裕層向け資産管理会社(ファミリーオフィス)のVMSグループが、暗号資産(仮想通貨)投資へ参入することを「ブルームバーグ(Bloomberg)」が6月24日に報じた。

報道によると同社は、分散型金融(DeFi)のヘッジファンド「Re7 Capital」が運用するの投資戦略に最大1,000万ドル(14億5,309万円)を配分する計画だという。同社のマネージングパートナーのエルトン・チャン(Elton Cheung)氏が「ブルームバーグ」のインタビューで答えている。

ただし、投資金額の最終決定にはまだ至っていないと同氏は話したとのこと。

チャン氏によるとVMSは、より流動性の高い投資への多様化を目指しており、今回の投資はこの取り組みの一環だという。

同社は20年前の設立以来、主にプライベートエクイティ(未公開株)やその他の長期戦略に重点を置いてきた。現在同社は約40億ドル(約5,813億円)の資産を運用している。

しかし、VMSによるこれまでの投資は好調なパフォーマンスを見せてきたものの、投資先がより長期にわたって非上場のままでいることを選択するようになったため、資産の流動性は低下し、エグジットが困難になっているとチャン氏は述べている。

なお香港では昨年11月、バーチャルアセット(暗号資産)、プライベートクレジット、炭素クレジット、海外不動産などを「適格投資」に追加し、プライベートファンドやシングルファミリーオフィス向けの利益税(Profits Tax)免除枠を拡張する改正案を盛り込んだコンサルテーション・ペーパーが香港政府の財経事務局より発行されている。

参考:bloomberg
画像:iStocks/metamorworks

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