香港OSLの機関投資家向けカストディ、Mantle「mETH」に対応開始

OSLカストディがmETH取扱開始

香港拠点で暗号資産(仮想通貨)取引サービスをグローバルに展開するOSL Group(OSLグループ)提供の機関投資家向けカストディサービス「OSL Custody(OSLカストディ)」が、「Mantle Staked Ether(mETH)」に対応開始した。OSLおよびMantle(マントル)が6月11日に発表した。

今回のカストディ対応により、機関投資家は規制された資本市場向けに構築されたインフラを通じて「mETH」にアクセスできるようになるとのことだ。

「mETH」は、Mantleエコシステムのネイティブプロダクト「mETH Protocol(mETHプロトコル)」のリキッドステーキングトークン(LST)だ。「mETH Protocol」は、イーサリアム(ETH)のリキッドステーキングおよびリステーキングプラットフォームである。「mETH」は、ETHを「mETH Protocol」に預けることで、元本にステーキング報酬をプラスした価格で受け取れるレシートトークンとなっている。

OSL Groupの最高商務責任者であるユージーン・チャン(Eugene Cheung)氏は「mETHのカストディ対応は、プロ投資家に対し完全に規制された枠組みの中で、安全な利回り資産へのアクセスを提供するという当社の取り組みを一層強化するものです。さらに、来月発表予定の戦略的な展開に向けた土台も築くこととなります。これにより、より多くの革新的な商品やDeFiの機会をOSL Wealthのプロ投資家層に提供していきます」とコメントしている。

2023年末のローンチ以来「mETH Protocol」は、ETHのリキッドステーキングおよびリステーキングプラットフォームとして第4位に成長。TVL(総預かり資産)はローンチからわずか66日で10億ドルを突破し、最大21.9億ドルを記録した。

また5月22日には、カナダの上場企業Beyond Medical Technologies(ビヨンドメディカルテクノロジーズ)によるイーサリアム(ETH)の財務部門子会社Republic Technologies(リパブリックテクノロジーズ)が、同社保有のETHの大部分をMantleの「mETH Protocol」にデリゲート(委任)し、「mETH」をバランスシート上に保有する予定だと発表していた。

なお「OSL Custody」は「mETH」の他、「Bybit Staked SOL(bbSOL)」の対応開始も発表している。「bbSOL」は海外大手暗号資産取引所Bybit(バイビット)によるソラナ(SOL)のリキッドステーキングトークンである。

 

参考:マントル
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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