ブロックデーモンが「Earn Stack」リリース
機関投資家向けブロックチェーンインフラを提供するブロックデーモン(Blockdaemon)が、新プロダクト「アーンスタック(Earn Stack)」のリリースを6月19日に発表した。
このプロダクトは、機関投資家が顧客に対し、コンプライアンスに準拠したステーキングおよびDeFi(分散型金融)ソリューションを提供するためのスタック(技術構成一式)となってる。
「アーンスタック」では、50以上のプロトコルに対応したステーキングサービスと、多数のDeFiプールやブリッジへのアクセスを含む、新たに統合されたDeFi機能が含まれているという。
またこれらは、ブロックデーモンが取得している、情報セキュリティマネジメントに関する国際規格「ISO/IEC 27001」や国際的なセキュリティ認証「SOC2 TypeⅡ(ソックツータイプ2)」に準拠しているとのことだ。
「アーンスタック」の主な機能として、プラットフォームにステーキングとDeFiをわずか数分で組み込むことができ、インフラの構築や維持の作業無しにマルチチェーン、マルチプロトコルのプラットフォームに瞬時にアクセスできる「ノーコードウィジェット」がある。
また主要な DEX(分散型取引所)、AMM(オートマーケットメイカー)、クロスチェーンブリッジから流動性と価格データを集約し、開発者、トレーダー、取引所、機関に、単一の統合ポイントを通じて複数のプロトコルにわたる貸付、借入、スワップの機会への統合アクセスを提供する「DeFi Connect」や、会計ツールとして「ステーキングレポート」なども提供される。
ブロックデーモンは今年3月、DeFiおよびオンチェーン取引向けのインフラAPIを手がけるエクスパンド・ネットワーク(expand.network)の買収に合意。6月2日にこの買収を完了させていた。
エクスパンド・ネットワークは、DEXの価格データ、ウォレットや流動性プールの分析データ、プロトコルの価格情報、コンプライアンスチェック、スワップ、ステーキング、レンディングなどのプロトコルの管理機能を備えたAPIを提供している。
ブロックデーモンは今回の買収により、従来のノード運用やステーキングに加え、DeFi統合、オンチェーン金融、データアクセスといった分野における機関投資家向けサービスを強化するとしていた。
参考:ブロックデーモン
画像:iStocks/Ket4up