USDCがSonicにネイティブ対応
米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、EVM互換レイヤー1(L1)ブロックチェーンのソニック(Sonic)に対応開始したことが5月13日に発表された。
ソニックは、最大10,000TPS(1秒あたりのトランザクション量)の処理能力、1秒未満のファイナリティ(最終確定時間)、そしてイーサリアム(Ethereum)とのネイティブな相互運用性を特徴としている。
ネイティブ型「USDC」は、サークルが公式に発行する「USDC」であり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。
また今回、ネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についてもソニックに対応開始している。
「CCTP」は「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。
現在ネイティブ版「USDC」はソニック、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)、スイ(Sui)、アプトス(Aptos)、ユニチェーン(Unichain)、リネア(Linea)の20チェーンで発行されている。またモナド(Monad)およびワールドチェーン(World Chain)にも対応する予定だ。
また「CCTP」はV2も含め、ソニック、アプトス(Aptos)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、イーサリアム(Ethereum)、ノーブル(Noble)、OPメインネット(OP Mainnet)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)、ユニチェーン(Unichain)、リネア(Linea)の13チェーンに対応。13×12=156のルートでネイティブ「USDC」が転送可能だ。こちらもワールドチェーンの対応が予定されている。
Native @USDC.
— Sonic Labs (@SonicLabs) May 13, 2025
CCTP V2 by @Circle.
Now live on Sonic. pic.twitter.com/FhsGNYvtXZ
Native USDC just arrived on @SonicLabs!
— Origin Protocol (@OriginProtocol) May 13, 2025
LPs pairing $OS with $USDC now have access to native liquidity and cross-chain liquidity powered by CCTP V2.
➡️ USDC.e pools have been upgraded to USDC automatically. No action required.
➡️ Crosschain interoperability: CCTP V2 enables… https://t.co/WhhsMoPLuD
参考:ソニックラボ・サークル・USDC・CCTP
画像:iStocks/Foryou13