Tetherがユヴェントス株を10%超取得、主要株主として経営関与へ

Tether社がユヴェントス株式を10%超取得

USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、伊プロサッカークラブ「ユヴェントス・フットボール・クラブ(Juventus Football Club)」の株式を4月15日付で追加取得し、発行済株式総数の10.12%超、議決権ベースで6.18%を保有するに至った。テザー社が4月24日に発表した。

これにより、テザー社は「ユヴェントス」の主要株主となったとのこと。今後テザー社は「ユヴェントス」の戦略的ビジョンの実行と、スポーツおよび商業の両面における成長加速を支援するため、クラブの経営陣やステークホルダーとの連携を図るという。

また、両社は統合的かつ一体的な取締役会の形成も模索していくとのことだ。

なおテザー社は今年2月14日、「ユヴェントス」の少数株式を取得したと発表していたが、その際には取得株数や取得額は明らかにされていなかった。今回の発表によれば、すでにテザー社は「ユヴェントス」の発行済株式総数の8.2%、議決権ベースで約5%を保有していたという。

さらにテザー社は、保有比率の希薄化を防ぐため、今後「ユヴェントス」への増資の意向も示した。

またテザー社は投資にとどまらず、スポーツとテクノロジーを結びつけた相乗効果の創出を目指すとのこと。これまで同社は、人工知能(AI)、バイオテクノロジー、ソーシャルメディアなどの分野にも数十億ドル規模の投資を行っており、これらの分野の事業との融合によって、「ユヴェントス」のグローバル展開をさらに加速させると説明している。

今回の発表を受け「ユヴェントス」のファントークン「JUV」は、日本時間4月24日21:45から21:55までの間に、約144円から約191円まで上昇した(CoinMarketCap調べ)。

参考:テザー社CoinMarketCap
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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