テザー社がビットコイン8,888BTCを追加購入、総保有額は78Bドル相当に

テザー社が8,888BTCを追加購入

ステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、第1四半期に8,888ビットコイン(BTC)を購入したようだ。テザー社CEOのPaolo Ardoino(パオロ・アルドイノ)氏がメディア「THE BLOCK(ザブロック)」の記事を引用する形でXにて4月1日に報告した。

アルドイノ氏によると、この保有額は「単一のビットコインアドレスとしては世界第6位」とのことだ。

実際に、あたらしい経済編集部が暗号資産(仮想通貨)のオンチェーンデータ分析サイト「Bitinfocharts(ビットインフォチャーツ)」を確認したところ、2025年4月1日5時58分(UTC)に約7億3,400万ドル相当(約1,099億円)となる8,888BTCが、テザー社のウォレットアドレスに送金されていた。その結果、同アドレスのBTC保有総数は92,646BTCとなっている。

また、この時点での1BTCあたりの平均価格は約82,591ドル(約1,236万円)で、ウォレット全体の保有額は約78億7,416万ドル(約1.1兆円)に上る。また同ウォレットの含み益は、38億ドル(約5,690億円)超とされている。

なお記事執筆時点(4月2日13:30)で、全BTCウォレットの中でBTC保有量が最も多いウォレットは、海外大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)のコールドウォレットであり、第2位は海外暗号資産取引所Bitfinex(ビットフィネックス)のコールドウォレット、第3位は米証券取引プラットフォームRobinhood(ロビンフッド)のコールドウォレット、第4位もバイナンスのコールドウォレット、第5位は2016年のビットフィネックスハッキング事件で盗難されたBTCを回収するためのウォレットとなっている。

ちなみにテザー社は今回のBTC購入と同じ数量となる8,888BTCを、2024年3月31日にも購入している。

参考:ビットインフォチャーツ1ビットインフォチャーツ2
画像:Reuters

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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