バビロン、「Babylon Genesis」メインネット開始へ、「BABY」トークノミクス公開

「Babylon Genesis」開始予定

ビットコイン(Bitcoin)ステーキングプロトコル「バビロン(Babylon)」のフェーズ2として「バビロンジェネシス(Babylon Genesis)」のメインネットが開始予定であることが3月31日にバビロン財団(Babylon Foundation)より発表された。

「バビロンジェネシス」は、初の「ビットコインセキュアドネットワーク(Bitcoin Secured Network:BSN)」として開始される予定。ビットコイン(BTC)およびバビロンのネイティブトークン「BABY」のステーキングによって、セキュリティを支援する仕組みであるとのこと。また「バビロンジェネシス」は、他の「BSN」のコントロールプレーンおよび流動性ハブとしても機能し、ビットコインのセキュリティと流動性との統合を可能にするという。

なおコントロールプレーンとは、ネットワークやシステムにおける制御や管理を行うコンポーネントだ。

「バビロンジェネシス」は、ビットコインのセキュリティとコスモス(Cosmos)のフレームワークを組み合わせている点が特徴だ。同ネットワークのPoSコンセンサスはコスモスのコアインフラストラクチャである「コメットBFT(CometBFT)」スタック上に構築されており、ビットコインステーキングはモジュール方式で追加されるという。

また「バビロンジェネシス」のセキュリティは、デュアルクォーラムステーキングに支えられており、「CometBFT」コンセンサスを実行する100のCometBFTバリデーターと、ビットコインファイナリティ署名を追加する60のビットコインステーキングファイナリティプロバイダーがあるとのこと。

さらに「バビロンジェネシス」は、ビットコインのタイムスタンプの機能を実装している。検証者によって署名されたブロックのハッシュは、約1時間に1回、ビットコインチェーンにコミットされるという。これらのタイムスタンプにより、同ネットワークがビットコインと同期し、セキュリティも高まっているとのこと。

なお「バビロン」の次の段階であるフェーズ3では他の「BSN」を立ち上げる予定だ。

またバビロン財団は4月3日にネイティブトークン「BABY」のトークノミクスを発表している。「BABY」は 「バビロンジェネシス」のガストークンとして機能するだけでなく、ガバナンストークンとしても機能し、トークンの所有者はプロトコルの変更やネットワークのアップグレードに投票できるとのこと。

この発表によると、100億BABYがエアドロップされ、コミュニティへのインセンティブ、エコシステムの構築、開発チーム、初期投資家、アドバイザーなどに配分されるという。

また総供給量の6%の6億BABYは、フェーズ1のステーキング参加者やファイナリティ・プロバイダー、テストネット参加者がもらえるパイオニアパスNFTの保有者、GitHubでの貢献者にエアドロップされるとのことだ。

 

参考:バビロン財団
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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