米リップル、ステーブルコイン「RLUSD」を「Ripple Payments」に統合

米リップルがRLUSDをRipple Paymentsに統合

米リップル(Ripple)社が、同社の国際決済ソリューション「リップル・ペイメント(Ripple Payments)」に、同じく同社による米ドル連動型ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を統合したと4月2日に発表した。これにより「RLUSD」の企業向けユーティリティと需要がさらに拡大する見込みとのことだ。

「RLUSD」は、リップル社が2024年12月に発行した企業向けの米ドル建てステーブルコインだ。XRPレジャー(XRP Ledger)とイーサリアム(Ethereum)上で発行されている。同ステーブルコインは発行以来、約4カ月で時価総額は2億5,000万ドルに達し、取引高は100億ドルに迫る勢いを見せている。

なお「RLUSD」は米ドル預金や国債、現金同等物で100%裏付けられており、ニューヨーク州の信託会社免許の下で運営されている。

今回、数十億ドルの取引量を処理する「リップル・ペイメント」に、国際決済の速度と効率を向上させるグローバルエンタープライズユーティリティが組み込まれた「RLUSD」が統合された。これによりリップル社は、高速で低コスト、スケーラブルな国際決済を提供するとしている。

「RLUSD」は現在、国際決済プロバイダーのBKKフォレックス(BKK Forex)やアイセンド(iSend)が採用しているというが、リップル社は今後も決済顧客向けに「RLUSD」の使用を拡大していく予定とのことだ。

なお「RLUSD」は、機関投資家向けの英暗号資産取引所LMAX Digitalや、ビットスタンプ(Bitstamp)、ブリッシュ(Bullish)といった取引所、B2B向け暗号資産インフラ企業のゼロハッシュ(Zero Hash)にて取り扱われているが、大手暗号資産取引所のクラーケン(Kraken)でも取扱が開始したとのこと。これにより個人ユーザーへの「RLUSD」のアクセスが広がったとのことだ。

参考:リップル社
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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