Phantomウォレット、イーサL2「Base」に正式対応

PhantomがBaseに正式対応

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーンのベース(Base)対応を正式に開始した。「ファントム」公式Xより11月26日発表された。

「ファントム」は先月10月にベータ版でのベース対応を発表。デフォルトではアプリ上で非表示となっていた。今回の正式公開によりベース対応はアプリアップデートにより自動的に設定されている。

なおベース対応を無効にするには、ウォレットから「設定」を選択し「有効なネットワーク(Active Networks)」から設定を変更する必要がある。

また今回の対応により「ファントム」上でソラナ(Solana)とベースのネットワーク間にてトークンスワップも可能になっているという。その他「ファントム」アプリ内からベース上のETHとUSDCが購入可能にもなっているとのこと。

今回「ファントム」公式Xアカウントは「今日、私たちはベースをファントム上の全ての人に展開します」とポスト。ただし英国向けの投稿ではないと伝えられていることから、英国ユーザーは今回の対応について対象外になると思われる。

現在「ファントム」は、ソラナ、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、ビットコイン(Bitcoin)、ベースの合計5つのネットワークをサポートしている。なお正確にはビットコインは、TaprootとNative Segwitに対応している。

ベースは、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)開発のイーサL2ブロックチェーン。オープンソースモジュールの「OPスタック(OP Stack)」により構築されており、昨年8月9日にメインネットが正式ローンチした。

なお「OPスタック」は、イーサL2「OPメインネット」の開発元であるOPラボ(OP Labs)提供のソフトウェアだ。開発者はこのソフトウェアを用いることで、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のL2チェーンを立ち上げられる。

画像:iStocks/SiberianArt・artacet

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した