アプトス、キーレスウォレット「Aptos Connect」リリース

アプトスがキーレスウォレットをリリース

レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」を開発する「アプトスラボ(Aptos Labs)」が、キーレスかつwebベースのweb3ウォレット「アプトスコネクト(Aptos Connect)」のリリースを7月4日に発表した。

「アプトスラボ」によると、「アプトスコネクト」はGoogleやAppleなどのソーシャルアカウントでのログインが可能で、ダウンロードせず利用できるとのこと。これまでのweb3ウォレットで必要だった秘密鍵やニーモニックフレーズが必要なくなるため、ユーザー体験の向上が実現されている。

また同ウォレットでは、ゼロ知識証明の利用により、トランザクション署名がブロックチェーンアドレス内のメールおよびアプリIDとの一致を検証する。そのため、ユーザーはブロックチェーン上のアドレスとソーシャルアカウントの情報の連携を公開することなく同ウォレットを使用でき、同ウォレットユーザーのプライバシーが維持されるとのことだ。

ブロックチェーン業界では、ウォレットの秘密鍵管理という独特かつ面倒な作業が問題視されており、この作業のせいでマスアダプションが難しいと言われることも少なくない。

「アプトスコネクト」では、多くの人間が使い慣れたログイン方法であるシングルサインオン(SSO)認証を採用しているため、参入障壁が大きく下がっていると言える。

「アプトスラボ」は今年4月、韓国通信大手のSKテレコム、米マイクロソフト(Microsoft)、投資企業のブレバン・ハワード(Brevan Howard)、米大手コンサルのボストンコンサルティンググループ(Boston Consulting Group:BCG)とのパートナーシップ締結を発表した。

この提携は、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォーム「アプトスアセンド(Aptos Ascend)」の構築に向けて行われた。なおこのプラットフォームにはクラウドコンピューティングプラットフォームの「マイクロソフトアジュール(Microsoft Azure)」と、大規模な言語生成Alモデルを使用できるAlサービス「アジュールオープンAIサービス(Azure OpenAI Service)」が使用される予定とのことだ。

関連ニュース

参考:Aptos Connectウェブサイト
images:iStocks/Who_I_am・Smederevac

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ

香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が、伊高級スポーツカーメーカーのランボルギーニ(Automobili Lamborghini)と提携し、ランボルギーニの車両をデジタルアセットとして売買および所有できるゲーム体験プラットフォーム「ファストフォーワールド(Fast ForWorld)」の立ち上げを10月2日発表した

【10/3話題】Aptos Labsがハッシュパレット買収、OKJはPLTのAPTに引換え全面サポート、メタプラネットがBTCプット売りなど(音声ニュース)

Aptos Labsがハッシュパレット買収、PLTはAPTに引き換えでELFはアプトス上に移行、OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告、メタプラネットがビットコインのプットオプション売却、プレミアム収入で23.97BTC獲得、米SEC、リップル裁判で控訴。最高裁判例や証券取引法に抵触を理由に、ビットワイズ、米SECに「XRP現物ETF」のS1申請書を提出、FTXが55億円相当の「ワールドコイン(WLD)」を割引価格で売却へ、債権者への資金返済で=報道、SBI VCトレードにニアー(NEAR)上場へ、国内3例目、ステーキングも対応、スイ(SUI)、トークンブリッジ機能「Sui Bridge」のメインネット稼働開始

クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で

大手アートオークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」上で、アート作品に対するデジタル所有証明書を発行する。この証明書の発行をする 「ベース」基盤の暗号資産ウォレット「クレサス(Kresus)」が10月3日発表した

OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告

アプトスラボ(Aptos Labs)のハッシュパレット(HashPalette)買収による「パレットトークン(PLT)」の「アプトス(APT)」への引き換え発表を受け、国内暗号資産(仮想通貨)取引所OKJ(オーケージェー)が「全面的なサポート」をすると10月3日発表した