米ナスダック上場の医療機器メーカーSemler Scientific、約62億円相当のビットコイン購入

株価高騰も

米ナスダック上場企業で医療機器メーカーのセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入したことを5月28日発表した。同社はBTCを主要な自己準備資産として採用し、手数料と経費を含めて総額4000万ドル(約62.8億円)で581BTCを購入したという。

同社会長のエリック・セムラー(Eric Semler)氏は、「ビットコインが信頼できる価値貯蔵手段であり、魅力的な投資」であるため、ビットコインによる財務戦略及び購入を行ったとしている。

また、「ビットコインは今や1兆ドル以上の市場価値を持つ主要な資産クラスであり、世界的な不安定さの中で合理的なインフレヘッジと安全な避難所としての役割を果たすことができると考えている」とセムラー氏は続けている。

この発表を受け、同社の株価は一時約29%上昇。28日の終値は29ドルであった。

最近でも企業としてビットコインの購入を進める企業は増えている。

国内では、東証スタンダード上場企業のメタプラネットが今年4月にビットコインを10億円分の購入し、翌5月には2億円分を追加購入している。これにより同社のビットコイン合計保有数は117.7217BTCになったとのこと。また同社は28日、新たに2億5000万円相当のビットコインを購入する予定を発表している。

なお現在最も多くのビットコインを保有する企業は、米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)だ。4月30日時点での同社のビットコイン合計保有数は214,400BTCである。

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参考:発表Yahoo!financeメタプラネット
images:iStocks/Cemile-Bingol

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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