アーベ(AAVE)、v4開発に向け温度感チェック実施へ

Aave v4プロトコルの開発に向けた温度感チェック実施へ

DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」開発元のAave Labs(アーベラボ)が、「Aave」新バージョンのプロトコル「Aave Protocol V4(アーベプロトコルV4)」の開発提案のための温度感チェックをAaveのフォーラムにて5月2日より開始した。

今回の開発提案は、Aave Labsが提案する今後数年間の「Aave」のロードマップ「Aave 2030」の一環だ。その計画によると「Aave Protocol V4」は、2025年の第1四半期から第2四半期のうちにリリースされる計画だ。

ただしフォーラムによると、この新プロトコルは現在研究段階にあり、「Aave 2030」の提案が承認されれば計画が進行するとのこと。計画では2024年の第2四半期には研究段階を完了し、同四半期末には開発を開始、同年の第4四半期にはプロトタイプがリリースされることになっている。

「Aave Protocol V4」は、現在稼働している最新版プロトコルである「Aave v3(アーベv3)」の良い点を引き継ぎながら、Aaveネイティブのステーブルコイン「GHO」の統合を強化するプロトコルとのこと。

また同プロトコルにはその他にも、ガバナンスのオーバーヘッドの削減や資本効率の最適化、モジュール性の強化だけでなく、ユーザー体験の向上に関するアップグレードも含んでいるという。

また同プロトコルには清算時に使用するエンジンの更新により、超過債務の追跡機能も実装するとのこと。この機能により、不良債権が他の資産にまで影響を与え大きな被害を生む可能性がある問題の発生防止が可能である。

ちなみにAave Labsは、同機能に使用する新たなオラクルの研究を、Chainlink(チェーンリンク)と協力し行っているとのことだ。

「Aave Protocol V4」の開発開始は、「Aave 2030」実行のための予算獲得のため行われる助成金の要請ガバナンスが承認された場合に実行される。このガバナンスの投票は、今後コミュニティやサービス提供者の協力のもと提案を調整し、温度感チェックを経て開始する予定だ。

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参考:Aaveフォーラム
images:iStocks/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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