広東省が中小企業向けのブロックチェーン融資プラットフォームをローンチ、MetamaskがGooglePlayでDL再開、ECBがCBDCの二階層制と金融システムの論文を発表などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

中国広東省が中小企業向けのブロックチェーンベースの融資プラットフォームをローンチ

・中国広東省が中小企業向けのブロックチェーンベースの融資プラットフォームをローンチしたことが、新浪財経によって明らかになった

・この融資プラットフォームは、広東省が主導しており、中国最大の保険企業である中国平安保険(Ping An)の子会社であるOne Connectがサポートをしている

・最大の目的は、市中銀行が中小企業に対して融資するプロセスを合理化することだ。中小企業はこのプラットフォームに輸出輸入記録、知的財産、財務情報などを記録することで、市中銀行がより精密な信用スコアを測れるようになり、融資しやすくなる

・広東省の金融規制当局の責任者であるXiaojun(シャオジュン)氏は「これまで中小企業にとって、市中銀行からの資金の借入は時間とコストがかかる取引でした」と新浪財経の取材で答えている

・このプラットフォームは既に、1100万社以上の企業と129の金融機関の情報を収集している。そして現地のテクノロジースタートアップ企業と、中国工商銀行、中国建設銀行、平安銀行などの銀行との間の3件の取引を処理した

MetamaskがGooglePlayAppStoreでダウンロード再開

・Metamaskが、MetamuskGooglePlayアプリを同AppStoreにてダウンロード再開したことを公式Twitterにて明らかにした

・Metamask社は、同アプリが12月26日にダウンロードを停止していることを同じく公式Twitterにて発表していた

・Google社はGooglePlayAppStoreでの削除理由を、同社の規約「モバイルアプリでのマイニングを禁止」に触れていることとし、それに対しMetamask側はポリシー違反を否定し、削除の撤回を求めていたがGoogle社はこの申し立てを拒否していた

・今回のMetamask社の公式Twitterによると、「Googleは慎重に検討したうえでアプリのダウンロードを再開した」とのことだが、その理由や詳細は明らかにされていない。また、あたらしい経済編集部はGoogleへ問合せを行ったが、返事は返ってこなかった

ECBがCBDCの二階層制と金融システムについての論文を発表

・欧州中央銀行(ECB)がCBDC(Central Bank Digital Currency)についての論文を1月3日に発表した

・主な内容は、ECBが決済を主の目的としてCBDCをどのように設計すべきか、そしてCBDCを価値の保存としての利用をどのように阻止するべきかについてだ

・ECBの結論は、他国のCBDC構想を調査した上で、従来の中央銀行の役割である安心安全な金融システムの提供を担うために、通貨の二層性を提案している。さらにECBが発行するCBDCは、トークンベースではなく、アカウントベースを想定している

・そしてECBの最大の狙いは、消費者に中央銀行が発行した通貨をアカウントを通して直接保有してもらい、利子を渡すことだ

NEMのカタパルトによる新ブランド名が「Symbol」に決定

・NEM Foundationが、仮想通貨NEMにおける大型アップデート「Catapult」により、NEMから変更される新ブランド名を「Symbol」に決定したことを発表

・同決定は、新ブランド名変更可否に関する投票が行われ、賛成多数の91.05%で可決がされた

・今後、1月の中旬にティッカーシンボルについての投票が行われる予定で、現在一例として「Symbol、Symbl、sYmbol、XYM、SYMX、XSYM、XBL」が挙げられている

・さらにその後1月の末までには、ブランドのフォントやタイポグラフィ、ロゴの使用などについてのガイドラインが公表される予定とのこと

 

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(images:iStock / artsstock,sunwards)

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