静岡市の「しずトク商品券 」、ブロックチェーン「Corda」で電子発行

静岡市の「しずトク商品券 」が「Corda」で発行

まちのわ社が提供する「プレミアム付電子商品券」の発行を支援する情報プラットフォームが、新たに静岡県静岡市の「プレミアム付電子商品券」事業に提供されたことが4月1日発表された。

この情報プラットフォームにより、静岡市では「しずトク商品券」の名称で「プレミアム付電子商品券」が発行される。

「しずトク商品券」は5月10日~11月30日までの期間で利用が可能とのこと。発行総額はプレミア率を含んだ32億5,000万円。販売価格は1口5,00円となっており、額面金額はプレミア率25%を含め1口6,250円となる。なお1名あたり最大4口まで購入可能だ。

まちのわ社提供の情報プラットフォームは今までにも、九州・沖縄地区をはじめに全国の多くの自治会に導入されている。今回の静岡市への導入により、まちのわ社の情報プラットフォーム提供は、92地域目になるという。

まちのわ社はSBIホールディングス、九州電力及び筑邦銀行の3社による合弁会社。まちのわ社が提供する情報プラットフォームの基盤には、米R3社開発のエンタープライズ向けブロックチェーン「Corda(コルダ)」が採用されている。「Corda」は、SBIの子会社SBI R3 Japanが国内の販売およびサポートを行っているブロックチェーンだ。

まちのわ社は、プレミアム付電子商品券をブロックチェーンを活用して電子的に発行することで利用者が申込から購入、決済までの一連の手続きなどをスマートフォンのアプリ上で行うことが可能になると説明している。また精算に必要な手続きの効率化やポストコロナ社会に適応した形で地域経済の活性化および利用者の利便性向上を実現できるとしている。

関連ニュース

参考:まちのわ
images:iStocks/yewkeo・Molnia

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した