ビットフライヤー、取引延期のエルフトークン(ELF)を明日取引開始へ

ビットフライヤーがエルフトークン(ELF)の取引開始へ

ビットフライヤーにて取引開始を延期された暗号資産エルフトークン(ELF)が、3月29日に再度取引開始する。ビットフライヤーが3月28日発表した。

ビットフライヤーでのELF取り扱いは、3月27日に同取引所のiOSおよびAndroidアプリで提供されている「かんたん取引所」での対応が予定されていた。

取り扱い予定の当日、ビットフライヤーは11:30よりELF/JPYの取引ペアにて「板寄せ方式」で注文受付を開始。その後12:00に一本値で約定後に「ザラバ方式」へ移行すると告知されていたが、取引開始直前の11:58に取引板に「取引停止中」と表示。ただちに同取引所から「iOS 端末から注文できない事象が発生した」として「ELF取扱い開始を延期する」と発表されていた。

今回の3月28日の発表によると、延期の原因となった事象については解消し、正常に稼働することが確認できているとのことだ。

ELFのビットフライヤーでの取り扱いは、3月29日9:00から板寄せ方式により注文を受け付け、正午に取引を開始するという。取引開始までのプロセスは同様だが、30分の板寄せ時間が今回は3時間となるようだ。

ちなみにELFの取引にあたりサーキットブレーカーが設定されている(前回と同条件)。発動条件は「制限値幅の範囲外における価格での約定が見込まれる発注が行われた場合」とのことで、基準価格は10分前の約定価格。制限値幅は基準価格の上下20%とのこと。また取扱い後24時間の値幅制限として上限価格が募集価格(12.50円/ELF)の10倍、下限価格は募集価格の0.25倍となっている。

なお前回の板寄せの段階でELFは、IEOでの募集価格12.50円/ELFを大きく下回る3円台での注文が集まっていた。

なお一本値(いっぽんね)とは、始値、高値、安値、終値が同一の状態のこと。また「板寄せ方式」は売り注文と買い注文のバランスにより売買を成立させる方法で、「ザラバ方式」は注文が入ってきたらその都度、取引を成立させる方法である。

エルフトークン(ELF)とは

国内5例目のIEOとなるエルフトークン(ELF)は、2月26日にリリースされるブロックチェーンゲーム「THE LAND エルフの森」で使用される暗号資産。同ゲームはELF発行元のHashPalette(ハッシュパレット)が提供する。

ELFは、ビットフライヤー提供のIEOプラットフォーム「bitFlyer IEO」にて購入申し込み受付が2月9日から20日までの期間実施されていた。

なおELFは、販売総額の12.5億円を超える申込があったことが発表されている。

ただしELFはユーザーへの抽選・決済・付与についても延期された経緯もある。ビットフライヤー2月21日、ハッシュパレットとの間で「協議中の事項」があることから同イベントを延期すると発表。翌22日にはELF付与実施において、国内IEOで初となる「ロックアップ契約」を締結し、抽選・決済・付与を実施した。

延期の理由としてビットフライヤーは、ハッシュパレットおよび同社親会社HashPort(ハッシュポート)との間でロックアップ契約に関する協議を重ねていたとのこと。ビットフライヤーによるとこれは、「ELFの流通市場における健全な価格形成を通じてお客様の資産を保護することを優先するため」であったと説明をしている。

関連ニュース

参考:ビットフライヤー
images:iStocks/Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/10話題】リミックスポイントとマイクロストラテジーがビットコイン追加購入、Zaifにジパングコイン上場へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored