マイクロストラテジーが転換社債で6億ドルの資金調達へ、ビットコイン買い増す意向

ビットコイン買い増しへ

企業としてビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の更なる投資のために転換社債で資金を調達するようだ。マイクロストラテジーが3月5日発表した。

発表によれば、マイクロストラテジーは総額6億ドル(約903億円)の2030年満期転換社債を売り、債券の販売による純収入をビットコインの追加取得および一般的な企業目的に使用する予定だという。

同社は社債について「この債券はマイクロストラテジーの無担保シニア債務となり、2024年9月15日から毎年3月15日および9月15日に半期ごとに利息が支払われる。債券の満期は2030年3月15日。ただし、債券の条項に従って早期の買戻し、償還、転換が行われた場合はこの限りではない」と説明している。

マイクロストラテジーは今年1月、約2億1600万ドル(約310億円)相当の同社株式を売却する計画を発表。

ストックオプションを行使し自社株31万5000株を売却するとしていた。

またマイクロストラテジーは、クラスA普通株式の売却を通じて最大7.5億ドル(約1,110.6億円)を調達する可能性があると昨年11月30日に発表している。 これについてマイクロストラテジーは、昨年12月26日時点で合計1,076,915株の株式を発行および売却したと伝えていた。

またマイクロストラテジーは2月27日、BTCを追加購入したことを発表。

2月15日から2月25日までの間に約3,000BTCを約1億5,540万ドル(約233.8億円)で購入し、手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約51,813ドル(約780万円)となったと報告している。

なおマイクロストラテジーは1月にも850BTCを買い増している。

ビットコイントレジャリーズ(Bitcoin Treasuries)によると記事執筆時点(2024年3月5日13:00)での、企業によるビットコイン保有量でマイクロストラテジーは世界第1位で、193,000BTCを保有している。

関連ニュース

参考:発表ビットコイントレジャリーズ
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【10/8話題】FTXの破産計画が承認、UAEが暗号資産取引の課税免除へ、PhantomがBaseに対応開始など(音声ニュース)

FTXの破産計画が承認。顧客への返済資金で最大165億ドル充当可能に、UAEが暗号資産取引の課税免除へ、2018年の取引に遡及し適用、Phantomウォレット、イーサL2「Base」に対応開始、暗号資産決済「Slash」、コインベースのイーサL2「Base」対応開始、バイナンス、上場廃止の暗号資産10銘柄を「USDC」に変換へ、バーレーン国立銀行、GCCで初の「ビットコイン投資ファンド」立ち上げ=報道、LEGO公式サイトがハッキング被害、偽の暗号資産「レゴコイン」を購入誘導する広告掲載、Netflixシリーズのゲーム「Captain Laserhawk – The G.A.M.E.」のアクセス権NFT発売へ、アービトラム上で発行、バイナンスラボ、ZK Stack採用の「Sophon」にトークンラウンドで出資

アービトラム財団が「Road to Devcon」発表、アジアでの成長目的の取り組みを「Devcon7」開催に向け

アービトラム財団(Arbitrum Foundation)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「アービトラム(Arbitrum)」のアジアでの成長を目的とした取り組み「ロードトゥーデブコン(Road to Devcon)」を開始する。アービトラムの公式Xがメディア「ディクリプト(Decrypt)」の記事を引用する形で10月7日発表した