HSBCがデジタル資産の新カストディサービス提供へ、METACOと協業も

メタコのハーモナイズ活用も

英ロンドンに本社を置く大手銀行HSBCが、デジタル資産の新たなカストディサービスをローンチする予定だと11月8日発表した。

発表によれば、同サービスはトークン化された証券に投資する機関投資家向けに設計されたとのこと。

なお同サービスは、米フィンテック企業のリップル(Ripple)社が買収したスイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)と協業し、2024年に開始予定という。

HSBCはデジタル資産発行プラットフォーム「HSBC Orion」を運営しており、最近は現物の金のトークン化を開始している。提供予定のカストディサービスはこれらサービスを補完するものであり、これらを組み合わせることで、HSBCの機関投資家向けの完全なデジタル資産サービスが形成されると、HSBCは述べている。

さらにHSBCは、メタコのデジタル資産カストディ及びオーケストレーション(管理の自動化)サービス「ハーモナイズ(Harmonize)」を、新サービスの一部として利用する意向を示した。このことにより、デジタル資産運用のセキュリティと管理一元化を強化するとのことだ。

ちなみにメタコの「ハーモナイズ」は、スイス、ドイツ、トルコ、フランス、英国、米国、シンガポール、オーストラリア、香港、フィリピンなどで提供されており、欧州のメガバンクBNPバリパやドイツで資産規模第2位の銀行であるDZ銀行(DZ Bank)など、世界のカストディアンや大手銀行、金融機関、企業に採用されている。

HSBCの証券サービス部門チーフ・デジタル・データ・アンド・イノベーション・オフィサーのズー・クアン・リー(Zhu Kuang Lee)氏は、「資産運用会社や資産所有者から、デジタル資産のカストディやファンド管理に対する需要が高まっている」と述べている。

またメタコのCEOであるエイドリアン・トレッカーニ(Adrien Treccani)氏は「金融資産と現実世界の資産(リアルワールドアセット:RWA)のトークン化は勢いを増しており、規制対象の金融機関にとって、大幅なコスト効率化と新たな収益源をもたらす大きな可能性をもたらしている」とブロックチェーンメディアのザ・ブロック(The Block)に対しコメントしている。

HSBCは11月1日、分散型台帳技術を使い、ロンドンの金庫に保管されている現物の金の所有権をトークン化するプラットフォームを立ち上げたことを発表。なおHSBCは、同システムを金以外の他の貴金属にも拡大する予定だという。

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参考:HSBC
images:iStocks/Moussa81

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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