リップルがWeb3プラットフォームのアップホールドと提携、流動性と国際送金強化へ

リップルがアップホールドと提携

米リップル(Ripple)社が、Web3金融プラットフォームのアップホールド(Uphold)との提携を10月24日発表した。

発表によれば、この提携によりリップル社は、暗号資産(仮想通貨)の流動性機能と国際送金が強化されるとのことだ。

アップホールドは、140カ国以上で1,000万人以上の顧客を持つグローバル企業だ。外国為替と国境を越えた送金サービスを提供している。アップホールドのインターフェース「Anything to Anything」では、エンドユーザーはデジタル資産と各国通貨や貴金属との間でシームレスなアクセスが可能とのことだ。またアップホールドは29の取引所にわたり、注文をルーティングし、顧客に最適な取引実行と高い流動性を提供している。

なおアップホールドは、米国ではFinCen(金融犯罪捜査網)および各州の規制当局によって規制されており、英国のFCA(金融行動監視機構)、カナダのFINTRAC(金融取引・報告分析センター)、ヨーロッパではリトアニア共和国内務省管轄の金融犯罪調査サービスに登録されている。

リップルのペイメント製品担当責任者であるペガ・ソルタニ(Pegah Soltani)氏は 「アップホールド社との新たなパートナーシップにより、私たちは基盤インフラを強化することができます。特にアップホールド社の持つ暗号資産の流動性に関する深い専門知識は、世界中で迅速かつ柔軟な国際送金を提供するリップルの能力をさらに強化することができると確信しているため、私たちは、今回の提携による今後の展開に期待しています」と述べている。

アップホールドの最高経営責任者であるサイモン・マクローリン(Simon McLoughlin)氏は「アップホールドのプラットフォームは、30の取引所に接続され、完全自動化された高頻度取引スタックを備えており、市場の流動性、取引実行するための複数経路、並外れた狭いスプレッドを提供することができます。リップル社とのパートナーシップにより、当社のプラットフォームのユニークな機能が、暗号資産から法定通貨への送金や銀行への支払いを効率的に行うことで企業のビジネスに貢献することができます(一部略)」と述べている。

リップル社は5月、スイスのデジタル資産関連企業メタコ(METACO)を買収。この買収によりリップル社は、メタコの単独株主になった。

メタコ買収によりリップル社は、エンタープライズ向けサービスを拡大し、あらゆる種類のトークン化された資産を管理、発行、決済を行う技術を顧客に提供していくとのことであった。

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参考:リップル
デザイン:一本寿和

images:iStock/LuckyStep48

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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