マイクロストラテジー、前月比で約1078億円の含み益増。ビットコインの価格上昇受け

株価も上昇

ビットコイン(BTC)の価格が上昇する中、企業としてビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)の株価が上昇した。また同社保有のBTCにも含み益が発生している状況だ。

マイクロストラテジー(MSTR)の米ナスダックでの株価は、前日比で8.46%上昇。過去1年間では58.88%の上昇を見せた。

なおマイクロストラテジーは先月9月24日時点で、合計約158,245ビットコインを保有しており、その際に発表された1BTCあたりの平均購入価格は、約29,582ドルだった。

記事執筆時点のBTC価格で試算すると、9月の発表時点と比較した同社のBTC含み益は約7.2億ドル(約1,078.5億円)増加していることになる(10月24日14:51/1BTC=約34,135ドル コインマーケットキャップ調べ)。

2020年8月よりビットコインの購入を始めたマイクロストラテジーによる直近のBTC追加購入は9月25日。同社が米証券取引委員会(SEC)へ提出した報告書類の中で、1億4,730万ドル(約220.5億円)相当のビットコインを追加購入したことが発表されている。

その追加購入でマイクロストラテジーは、8月1日から9月24日までの期間で約5,445BTCを約27,053ドル(約402.6万円)の平均額にて取得していたとのことだった。

マイクロストラテジーの元CEOで現会長のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、ビットコインの支持者としても知られ、2021年の講演にてビットコインを「デジタルゴールド」と述べ、ビットコインによるボラティリティについては「私たちは10年間の投資を行っており、これまでの10年間のビットコインを見てみると、変動性はなく、上昇しているだけです」と述べている。

マイクロストラテジーは昨年12月22日、過去に得たキャピタルゲイン(資産売却益)と相殺する税金対策のためにおよそ704BTCの売却を行ったが、2日後の12月24日におよそ810BTCを購入してる。

この12月22日の取引は、マイクロストラテジーとしては初となる保有BTCを売却する事例となっている。

関連ニュース

参考:マイクロストラテジー
デザイン:一本寿和

images:iStock/Pavlo Gonchar _ SOPA Images _ Sipa via Reuters Connect

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【5/8話題】FTXが再編計画修正案を提出、グレースケールがイーサリアム先物ETFの申請を撤回

FTXが再編計画修正案を提出、債権者らへの支払い145~163億ドル見込む、グレースケール、承認可否判断前にイーサリアム先物ETFの申請を撤回、米SEC委員長、「暗号資産事業者の法順守監視はユーザー保護の一端を担っている」、ビットポイントに「ソラナ(SOL)」上場、ステーキングサービスも提供開始、豪州財務局が暗号資産取引所にユーザー情報を要求、税金取り締まりで、英レボリュート、プロトレーダー向け暗号資産取引所「Revolut X」開設、メタマスク、有害なMEVからユーザーを保護する機能「スマートトランザクション」追加、アスター、「Astar zkEVM」上でのTGE支援プログラム「TGE Catalyst Grant」発表、暗号屋とKlimaDAO JAPANが提携、地球環境に配慮した実証実験を実施へ、コロンビア大手銀行、暗号資産取引所「Wenia」立ち上げ=報道