SBIレミットとSBI VCトレード、XRP活用の国際送金サービスをフィリピン・ベトナム・インドネシアへ拡張

今月より拡張を開始

SBIレミット株式会社が、暗号資産(仮想通貨)XRPを活用した国際送金サービスの提供をフィリピン・ベトナム・インドネシアへ順次拡大していく。SBI VCトレードが9月6日発表した。

SBIレミットは2021年、リップル社のブロックチェーン技術「XRP Ledger」を通じて、2つの法定通貨間のブリッジ通貨として、日本で初めてXRPを活用した国際送金サービスの提供をフィリピンの暗号資産ウォレット宛に開始している。

SBIレミットは今月より、このXRPを活用した国際送金サービスの範囲をフィリピン・ベトナム・インドネシア各国の銀行口座宛に拡大していくという。

この取り組みはSBIレミットとリップル社(Ripple)、SBIホールディングスとリップル社とのジョイントベンチャーであるSBIリップルアジア(SBI Ripple Asia)の提携のもと行われる。また、海外の送金先パートナーとして、国際送金サービス企業のトラングロ(TRANGLO Pte. Ltd.)とも連携する。

なおリップル社は2021年、トラングロの株式の40%を取得している。

SBIレミットは、これらの国々は銀行口座宛の送金シェアが高く、今後導入が加速することを見込んでいるとのことだ。

送金のフローとしては、SBIレミットが顧客の送金リクエストを送信し、SBI VCトレードがそのリクエストに対してリアルタイムにXRPの送付を行う。顧客は海外の送金先パートナーを通じ、現地法定通貨建てで送金を受領することが可能になる。

リリースによるとこの取り組みでは、XRPをブリッジ通貨として用いることで、スピーディかつ低コストで送金を行うことができ、世界中のリップル社の提携先へ容易に送金可能となるなど、拡張性にも優れており、国際送金事業における競争力強化につながるものと考えているとのことだ。

関連ニュース

参考:SBI VCトレード
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ustinroque

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【1/10話題】リミックスポイントが5億円のビットコイン追加購入、サークルがトランプに100万USDC寄付 など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米サークル、トランプ次期大統領の就任委員会に100万USDCを寄付

米サークル(Circle Internet Financial)が、次期米大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の就任委員会に、同社発行のステーブルコイン「USDC」を100万USDC(約1.6億円)分寄付した。サークルの共同創業者兼CEOジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏が、自身のXアカウントにて1月10日発表した

タイ副首相、プーケットで外国人観光客向けのビットコイン決済試験運用へ=報道

タイの副首相ピチャイ・チュンハワジラ(Pichai Chunhavajira)氏が、プーケットで外国人観光客を対象に暗号資産(仮想通貨)決済の試験運用を開始予定であると、タイマーケティング協会主催のセミナーで発表した。このことはタイのニュースメディア「ザネーション(The Nation)」が1月8日報じた