コロプラ、web3ゲーム子会社Brilliantcryptoへ25億円の増資で特定子会社に

Brilliantcryptoがコロプラの特定子会社に

大手ゲーム企業コロプラが、ブロックチェーンゲームを手掛ける子会社Brilliantcrypto(ブリリアントクリプト)への経営基盤強化を目的とした増資決定を8月23日発表した。

発表によると増資額は25億円で、10月に実施される予定とのこと。なお増資額のうち半分は資本金に組み入れるとのことで、増資後の資本金は1億円から13.5億円になる模様。

またこの増資が完了するとBrilliantcryptoの資本金が親会社であるコロプラの資本金の100分の10以上に相当することから、Brilliantcryptoはコロプラの特定子会社になるとのこと。

これによりBrilliantcryptoは連結子会社の中でも、コロプラにとって重要な位置づけにある子会社になるということだ。

Brilliantcryptoは、コロプラのGameFi(ゲーム×金融)事業を行う企業として昨年11月9日に設立されたコロプラの100%子会社だ。同子会社は昨年11月の設立発表の際、世界市場に向けた事業展開を行っていくと発表していた。

その後Brilliantcryptoは今年7月に、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックとIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)へ向けた契約を締結している。

なおIEOとは、企業等のブロックチェーンプロジェクト発行のトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。

ただし、IEOの実施時期の見通しや販売される新規暗号資産の名称およびティッカーシンボルなど詳細は、決定次第アナウンスされるとのこと。

また同月にBrilliantcryptoは、OLA GG・Indi GG・GuildQB・Samurai Guild Games・AvocadoDAO・PathDAO・Ninja Game Guildの7つのゲームギルト/DAOとのパートナーシップを締結している。

さらに同月には、フランスのプロサッカークラブ「パリ・サン =ジェルマン FC」とプレミアムパートナーとしてグローバルでのパートナーシップ契約を締結している。なおこの契約は2025年6月までのものとなる。

なおBrilliantcryptoが現在開発中のブロックチェーンゲームは、ビットコインの合意形成メカニズム「Proof of Work」からインスピレーションを受けた、ゲームプレイが他者のために価値を証明する新しいモデル「Proof of Gaming」を導入しているという。持続的な「P2E(Play to Earn:遊んで稼ぐ)」を実現し、日本発グローバルの大型プロジェクトを目指すとのことだ。

関連ニュース

参考:コロプラIR情報
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Arkadiusz-Warguła・BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる