グリーがアバランチ(AVAX)の「Ava Labs」と提携、新設子会社「BLRD」通じて日系企業初

グリーがAva Labsと提携

グリーが、レイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」の開発を主導する米アバラボ(Ava Labs)との戦略的パートナーシップに係る基本合意書の締結を10月27日発表した。

この提携はグリーがweb3事業を推進する目的で今年の7月1日に新設したシンガポール法人BLRD(ブラード)を通じて行われたとのこと。

これによりブラードは、アバランチブロックチェーン上にゲームを配信する予定としている。またアバランチのバリデーターノード運用を通じて、同ブロックチェーンのパフォーマンス・セキュリティ・分散性の向上に貢献するとのこと。なおバリデーターとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、チェーン上の取引が正しいかどうかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運営者を指す。

またアバラボからはブロックチェーンゲーム開発に伴う技術、マーケティング、事業開発など包括的なサポートを受ける他、アバランチ財団(Avalanche Foundation)が運営する投資ファンドBlizzard(ブリザード)との共同出資を含め、さまざまな協業を実施していく予定とのことだ。

グリーは先月9月、web3事業へ参入することを発表していた。事業参入にあたりグリーは、有力ブロックチェーンのバリデーターノードの運営も行うとしていた。

その際の発表ではグリーの100%子会社であるリアリティ(REALITY)を通じてグリーが持つノウハウや経験を活かし、ブロックチェーンゲームの開発およびパブリッシングを行っていくとしていたが、今回海外のシンガポールにブラードが設立されていたことが明らかになった。

なおグリーは7月にゲーム特化のブロックチェーンプロジェクト「Oasys(オアシス)」の初期バリデータに参加したことを発表している。

「Oasys」の初期バリデータにはグリーの他、Aster Network(アスターネットワーク)、バンダイナムコ研究所、BOBG(ボブジー)、Com2uS(カムツス)、CryptoGames(クリプトゲームス)、doublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)、gumi(グミ)、jump(ジャンプ)、MCH(エムシーエイチ)、netmarble(ネットマーブル)、neowiz(ネオウィズ)、SEGA(セガ)、Thirdverse(サードバース)、UBISOFT(ユービーアイソフト)、WEMADE(ウィメイド)、bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)、ミシカルゲームス(Mythical Games)、スクウェア・エニックスが参加している。

またグリーは昨年8月に「メタバース事業」に参入することを発表しており、2、3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーを目指すとしていた。

関連ニュース

グリーがweb3事業参入を表明、ブロックチェーンゲーム開発を視野

グリー、ゲーム特化「Oasys」初期バリデータに参加

グリーがメタバース事業に参入、ブロックチェーン経済圏など鑑みて100億円規模投資

OpenSea、アバランチ(AVAX)基盤のNFTサポート開始

国内初、SBI VCトレードでポリゴン(MATIC)ネイティブトークン上場、アバランチ(AVAX)も

参考:グリー

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる