野村HDデジタル資産子会社レーザーデジタル、デジタル資産ポストトレードのエリジウム買収

レーザーデジタルがデジタル資産ポストトレードのエリジウム買収

野村ホールディングスの関連子会社レーザーデジタルホールディングス(Laser Digital Holdings)が、エリジウム・テクノロジー・グループ(Elysium Technology Group)の買収を6月29日発表した。なお買収額については非公表のようだ。

レーザーデジタルは、野村HDのスイス子会社でデジタル資産事業を行う企業。昨年9月に設立されている。

またエリジウム・テクノロジー・グループは、店頭(OTC)外国為替(FX)とデジタル資産のポストトレード・ソリューションの大手プロバイダー。ポストトレードは、株式などの証券・債権の取引が約定した後に行う必要のある業務全般のこと。

両社は声明で、この取引は「機関デジタル資産投資家に資産を超えた取引後の機能を提供するために提携する両社にとって重要なマイルストーン」であると述べている。なお買収に関する取引は間もなく完了する予定であるとのことだ。

レーザーデジタルのエグゼクティブ・チェアマンであるスティーブ・アシュリー(Steve Ashley)氏は、「エリジウムの買収は、金融の未来に対する当社のビジョンに完全に合致する戦略的な動きです。レーザーデジタルとエリジウムのプラットフォームを組み合わせることで、機関のデジタル資産投資家が必要とするクロスアセット・ポストトレードシステムを提供することが可能になる」とコメントしている。

なおレーザーデジタルは今年2月、機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル提供の「インフィニティ・エクスチェンジ(Infinity Exchange)」への戦略的投資を行ったことを発表していた。なおこの投資により「インフィニティ・エクスチェンジ」は、機関投資家向け融資・借入のためのインフラ開発を加速させるとの事だった。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

参考:Laser Digital
デザイン:一本寿和
images:iStoks/Bulgnn・BadBrother

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/29話題】金融庁が無登録の海外暗号資産取引所に警告、リミックスポイントが15億円で暗号資産購入を予告など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米裁判所、「トルネードキャッシュ」に対する米国の制裁を覆す

米財務省が2022年に暗号資産(仮想通貨)のミキシングプラットフォームの「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」に制裁を課し、北朝鮮のハッカーやその他の悪意あるサイバー犯罪者による70億ドル以上の資金洗浄を支援したと非難したが、これは財務省の権限を越えた行動だったと米控訴裁判所は判決を下した

イーサL2「Starknet」、ガバナンストークン「STRK」のステーキングを正式ローンチ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー(L2)スケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」で、ガバナンストークン「STRK」のステーキングが正式に開始された。スタークネットの開発等を主導するスタークネット財団(Starknet Foundation)が11月26日発表した。これはL2上で直接ステーキングを導入した初の事例とのこと