英国のステーブルコイン関連法案を王室が可決、正式に法案へ=報道

FSMBが法制化へ

英国財務省が提出していた「金融サービス・市場法案(Financial Services and Markets Bill:FSMB)」が、王室の承認を得たようだ。米コインデスクが6月30日報じている。

報道によれば、同法案は6月29日に英国君主のチャールズ3世国王によって承認されたという。

英国財務省は、昨年7月20日に同法案を英国議会に提出。今年6月19日には英議会の上院にあたる貴族院にて可決され、法制化へは、修正案の検討及び王室の承認を残すのみとなっていた。

今回王室にて承認を受けたことで、「金融サービス・市場法案」は正式に法制化されることとなる。

英国財務省の経済長官であるアンドリュー・グリフィス(Andrew Griffith)氏は今年4月、今後12カ月以内に暗号資産業界の規制を目的とする法律が導入される可能性があるとCNBCに対してコメントしていた。

英国はEUからの離脱に伴い、EUの金融サービス法を英国の法律に置き換える計画を進めている。

英国財務省は昨年4月初旬に、英国を世界的な暗号資産業界のハブにするための計画を発表。同国においてステーブルコインを決済手段として利用できるよう整備及び立法化していく方針が示された。

一時、暗号資産市場の市況悪化などにより、英国においてのステーブルコイン規制の先行きが不透明な時期もあったが、2022年7月に、ナジム・ザハウィ(Nadhim Zahawi)財務大臣による「テクノロジーの中心地としての英国の立場を推進する」という意志表明により、英国におけるステーブルコイン規制推進の動きが明らかとなっていた。

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参考:議会法案
デザイン:一本寿和
images:iStoks/Bulgnn・BadBrother

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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